2016年09月16日発行 1444号

【沖縄に新しい基地をつくらせず、憲法改悪をさせない平和と命を守る緊急署名 秋の署名行動スタート 沖縄連帯と改憲阻止を一体に】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は9月3日、大阪市内で「沖縄に新しい基地をつくらせず、憲法改悪をさせない 平和と命を守る緊急署名」スタートの集いを開催。沖縄連帯と改憲阻止をひとつに結んだ秋の闘いを開始した。

目標達成へアイデア続出

 2016ZENKOin大阪実行委員長の田中拓真さんが「私たちの命と暮らしが削られようとしている中で、現憲法の理念を守り、命と平和を守る運動を地域からつくり、安倍政権を打倒しましょう」と緊急署名10万筆を12月18日までに集めることを提起した。

 山川義保全交共同代表は「参院選で成果を出した野党共闘は市民の力が背景にあった。今、野党共闘つぶしが狙われる中で、再び市民運動の力が必要なときを迎えている。市民の力をこの緊急署名に結集しよう」と呼びかけ。事務局の川島実穂さんは「関西の目標は6万筆。戦争法廃止2000万人署名は約700人の協力者で5万筆を集めた。今、協力者は約1千人いる。街頭行動で市民との出会いを増やせば協力者を2千人にできる。6万筆の達成は可能だ」と訴えた。

 8月初旬の沖縄・高江緊急連帯ツアー参加者はスライドで強権的な弾圧に屈しない高江の闘いを紹介。「戒厳令下のような強権的な暴力が日常的に行われていることを伝えることが大事だと思う」「高江の闘いは命を守る闘いだ」と沖縄連帯を街頭で具体的に訴える重要性を指摘した。

 6万筆の目標達成へ各地からユニークな行動方針が次々と発表された。

 大阪市は1万5千筆が目標。「そのうち城東区で1万筆をめざす。1週間連続行動を何度も配置する。戸別訪問も継続し、大学前にもチャレンジする」「個人としては400筆が目標。映画『標的の村』上映会もやってみたい」「署名用紙を巻いてリボンをかけたバトンを作った。『明日へつなげ平和へのバトン』として街頭で出会った協力者に渡していく」などアイデア満載だ。

 阪神からは「2000万署名などこれまでの署名スポットの結果を分析した。スーパー前がいい。駅前でもやるがスーパー前を増やす。平和と命を守る写真展も開きたい」とこれまでの経験を踏まえた緻密な方針提起。滋賀のメンバーが作成した『10万筆署名のうた』(ドラえもんの歌の替え歌)も披露された。「辺野古の新基地 高江のヘリパッド あんなことこんなこと 大変だけど みんなみんなみんな かなえていこう たくさんの署名で かなえていこう 沖縄の民意を尊重したい 『はい、国民主権』 アンアンアン とっても大事な署名です」

 これらの報告に80人を超える参加者の意気は一気に高まった。

まつりまでに4万筆を

 大阪でも10月30日(日)に扇町公園で団結まつりが開かれる。名称は「沖縄に基地はいらない!憲法を生かして平和と命を守る!10・30団結まつり」だ。この団結まつりまでの署名達成目標は4万筆だ。

 実行委員会の冒頭では、元日本テレビアナウンサーで現在フリーで活動する小山田春樹さんが「マスコミ統制で戦争準備を進める安倍政権を倒そう」のテーマで講演を行った。小山田さんは「憲法改悪を阻止する闘いと、マスメディア統制を許さず報道の自由を守る闘いを一体のものとして取り組むことが大切」と述べた。



 大阪市では毎月6日「戦争あかん!ロックアクション集会&デモ」。改憲反対と共に、沖縄高江現地報告や共謀罪反対の訴えもあり、約100人が「高江の弾圧やめろ」「大阪府警は今すぐ戻れ」と市民にアピールした(9月6日)。

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