2016年10月21日発行 1449号

【東京総行動に関西の2争議も参加/本人が声を上げ みんなで闘う≠実感】

 9月30日東京総行動には、関西で闘われている2つの争議もエントリー。行動の参加者から報告が寄せられた。

ノバレーゼ社前でシュプレヒコール/逃亡は許さない!証言台に立て

 「私の発言に大きな拍手。励ましの声も大きくて、広がっていることが会社に伝わったと思う」。総行動に参加したマリーマーブルセクハラ裁判原告の感想です。着実にノバレーゼ攻めが定着してきたことが分かります。

 東京総行動は2回目。今回は、前日に40分ほど周辺店舗を回り行動への理解をお願いしました。女性店員さんから「頑張ってください」と声をかけていただき、このような積み重ねこそが会社への批判的な空気を作り、ノバレーゼへの圧力になると思いました。

 社前集会で実行委員会から「経営主体が変わろうと、ノバレーゼと浅田の逃亡は許さない。証人台に立って真実を述べよ」と追及。連帯あいさつでも「こんな有望な若者を働けなくする。大きな損失だ。会社は何を考えているのか」と励ましがありました。

 今回も要請団に対して会社は失礼な態度をとり、浅田会長はどうするかまだ未定、裁判中だから、と繰り返すばかり。が、通行人にチラシを配付し、大きなパネルに見入る方もあり、注目されたと思います。会社そのものが再編のごたごたの中にあるノバレーゼ浅田会長に、証人席で真実を述べるよう要請できたことは大きな成果です。

 一日行動で、スラップ訴訟(嫌がらせの提訴)との闘いやセクハラ問題での解雇に抗した闘いを一緒に経験しました。根っこはひとつ、一人ひとりは弱いけれどみんなの力で勝つまでやめない。経営側が音をあげるまで続ける決意が伝わりました。

 第6回裁判(10月11日13時20分、神戸地裁228号法廷)で証人が決まります。公正判決要請署名とともに、2回目の社長宅周辺デモを盛り上げるためにご協力ください。

(なかまユニオン阪神分会・高島ふさ子)


「入れ墨処分」撤回へ最高裁攻め/高裁の不当性訴え 公正判決求める

 総行動前日の夜行バスに乗り込み、スタートの日本郵政65歳雇い止め解雇と闘う「支える会」の行動から参加した。

 次は、国交省前でのJAL争議団だ。「9月23日、最高裁からJALの管財人が行った不当労働行為事件について、JALの上告を棄却・不受理とする決定が出て、不当労働行為が確定した」という朗報。のぼり旗が林立する中、大きな拍手が沸き起こった。

 その後、「入れ墨処分を撤回させる会」の仲間は最高裁前に集まり、要請行動に臨んだ。今回は、中央大学の憲法学者橋本基弘教授論文を渡して高裁判決の不当性を訴え、法の番人として一刻も早い公正判決を求めた。論文は「入れ墨を見せないような職務命令と違反に対する制裁処分で十分で、衣服の下まで調査する必要がない。身体に対する自己決定権は憲法上の権利である。入れ墨情報も人格権の一つに含まれる行為に関する情報であるから、本人以外に開示決定権はない」と明快に高裁判決を批判している。

 要請行動が終わった頃、東京総行動で闘う仲間がどんどん集まり、最高裁前での集会を持った。偽装倒産、解雇と闘うフジビ闘争支援共闘会議の全国一般東京労組フジビグループ分会小金井分会長から連帯アピールをもらい、最高裁で闘う被処分者の森厚子さんからも熱いアピール。「不当処分を撤回しろ! 公正判決を行え!」とシュプレヒコールを轟かせた。

 締めくくりはトヨタ東京本社前行動。「まず、本人が声を上げ、それを地域で支え、みんなで闘いぬく」とのけんり総行動実行委員会代表、東京全労協大森議長のアピールに、一日行動を闘いぬいて実感としてうなずけた。長期にわたって総行動で闘っている諸先輩の闘いに学びながら、私たちの「入れ墨」裁判も一刻も早い勝利を手にしたい。

(大阪・入れ墨調査拒否処分被処分者・津々木勇)

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