2016年12月02日発行 1455号

【総がかり19行動 自衛隊は南スーダンに行くな】

 「駆けつけ警護」に踏み込む自衛隊の南スーダン派兵が翌日に迫った11月19日、議員会館前に3800人が集まって抗議の声を上げた。

 ベテランズ・フォー・ピース(平和を求める退役軍人の会)のマイク・ヘインズさんは「トランプを選んでしまったことをお詫びしたい。眠るときに、今でもイラクで殺した人びとの叫び声が響いてくる。自衛隊はPKO5原則を無視して南スーダンにいるべきではない。日本がアメリカのようになってしまう。9条を守ってほしい」と訴えた。

 市民が次々マイクを握る。「稲田防衛大臣は『責任は私がとる』と。大臣の首一つや二つでカバーできる問題ではない。安倍はトランプと『ともに未来を語る』と。移民排斥のトランプと何を語るというのか」(安全保障関連法に反対する学者の会)「『邦人保護』と言うが、今いる20人は大使館関係者ら。駆けつけ警護で派遣する前に、みんな帰国させればいいではないか。武器使用から武力行使に発展する」(日弁連憲法問題対策本部)「戦車とロケット砲を持つ相手に自衛隊は対抗できず犠牲者が出る。そこで、本格的に戦う自衛隊を送ろうとするシナリオが見え見え」(ジャーナリスト)。戦争する国の実績づくりが目的の派兵であることが強調された。

 主催した総がかり行動実行委員会から、12月・1月の引き続く19行動、沖縄基地押しつけ撤回全国統一署名と12・10沖縄連帯集会などの行動が提起された。



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