2016年12月16日発行 1457号

【高江に連帯する本土の闘い 防衛省前行動で報告相次ぐ】

 辺野古への基地建設を許さない実行委員会は12月5日、今年最後となる定例の防衛省前抗議行動をおこなった。

 高江と辺野古で「戦後の沖縄でもまれな権力の暴走」(池宮城紀夫弁護士)が引き起こされる中、沖縄差別・弾圧を許さない本土の闘いが問われている。この日の行動では、そうした立場に立った取り組みの報告が続いた。

 「市民連合めぐろ・せたがや」の男性は「世田谷区議会にヘリパッド工事中止の意見書を採択させようと、500人の署名を添えて陳情を出した。『12月16日工事完了』の報道について沖縄防衛局に問い合わせたが、『完了時期の広報はしていない』とのこと。あきらめさせようとするリークだ。陳情では、憲法の理念を沖縄に適用せよと求めている。衆院選に向け憲法を大きな論点にしていきたい」と、ヤンバルクイナの帽子をかぶって賛同署名を集めた。

 「警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」からは「請求人の意見陳述の場を設けることもなく、請求が却下された。高江でいま起きていることは警視庁などの機動隊が行かなければあり得なかった。私たちには大きな責任がある。12月20日、却下を不服として住民訴訟を起こす」と報告があった。

 沖縄現地から「基地の県内移設に反対する県民会議」の大城悟さんが「きょうもみなさんの仲間が高江のゲート前で一緒に座り込んでいる。急ピッチで進む工事だが、年内に決して完成しない。沖縄の声を全国に発信し、安倍政権を退陣に追い込もう」と電話でメッセージを寄せた。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS