2016年12月16日発行 1457号

【高江12・2関西集会は会場満杯 機動隊派遣の住民監査請求も】

 沖縄新基地反対運動への激しい弾圧を許さず支援・連帯を強めようと、「辺野古新基地建設 高江ヘリパッド建設断念を求める12・2関西集会」が大阪市内で開催された。250人以上が参加し、会場は満杯となった。

 講演者は伊波洋一参議院議員と『標的の村』などの映画監督三上智恵さん。沖縄からヘリ基地反対協安次富(あしとみ)浩共同代表が報告した。

 伊波議員は、高江ヘリパッド建設地に絶滅危惧種ノグチゲラの営巣29か所が発見されていることを踏まえ、「基地建設は米国防総省が定めた日本環境管理基準に違反する」と指摘。在日米軍司令官への面談を申し入れているという。

 三上さんは、新作『標的の島』(仮称)で宮古・石垣など先島の自衛隊基地に焦点をあてた。「10年前、中国のミサイルが南西諸島の米軍基地を射程に入れた。以来、米軍の対中戦略シーエア・バトルで初期戦闘は日本・韓国がになう。先島の自衛隊基地化をとめないと日本が戦場になる」と制作意図を語った。安次富さんは「敵がオール沖縄の分断を狙っている時、息を吸って落ち着こう」と翁長雄志(おながたけし)知事を支える必要性に言及。来年2月知事訪米に合わせ、オール沖縄も同行を計画。「日本を変えなけりゃ、沖縄の未来はない。それぞれの地域で闘いを」と連帯を訴えた。

 集会では、大阪府警機動隊の沖縄派遣費用に関する住民監査請求を提出したことが報告された。請求人は425人。60日以内に判断が下される。

 12月10日には「基地はいらない おおさか総がかり集会」も呼びかけられている。

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