2016年12月30日発行 1459号

【沖縄高江支援行動ZENKO参加団報告】

 ZENKO沖縄参加団は12月2〜4日、ヘリパッド工事強行の続く東村高江などを連帯訪問した。その場でのさまざまな体験と交流が全国の闘いにつながっていく。参加者から報告を寄せてもらった。

現地に行かねばわからない

 行こう行こうと思っていた高江のゲート前に、やっとチャンスを得て座り込んできた。自分の中に「現地に行かねば分からないことがある」との思いが強かったが、結果はまさにその通りだった。

 現場には、そこに集まってくる人びとには、「新基地建設は絶対に認めない」「権力の横暴・沖縄差別は許さない」「自然豊かなやんばるの森と辺野古の海を守りたい」との強い思いが満ち溢れていた。

 運動の中心となっているのは年金生活者の方々だが、とてもパワフルでユーモアとアイデアを持ち合わせ、どの人の発言や歌にも奮い立たせるものが感じられた。特に『快傑ハリマオ』の替え歌は傑作で、元気の出る内容だった。

 ただただやんばるの森を守りたい一心で、厳しい闘いを続けながらも、弾圧は必ず抵抗を生み、抵抗は連帯に繋がり、団結を固めるという言葉は、たった1日の座り込みにもシンドさを感じている自分に、東京でもできる活動を頑張らねばとの思いを強くさせてくれた。

 今回は、高江の他にも名護署に拘束されている仲間の激励や辺野古のテントとゲート前、南風原陸軍病院壕、読谷の恨の碑の訪問、紅型(びんがた)の体験など盛りだくさんで、とても充実した3日間だった。

(東京・西部 長谷川政子)

沖縄の人は怒っている

 12月2日から4日までの3日間、ZENKO沖縄参加団の連帯行動に参加した。

 沖縄での感想を一言にすると、「沖縄の人は怒っている」と肌で感じたことだ。

 大阪で暮らしていると米軍基地など身近に感じないし、友人などとの会話でそもそも米軍に関することなど話題にものぼらない。しかし、米軍基地がそこかしこにある沖縄では違うのだ。

 高江のヘリパッド建設工事地N1ゲート前の座り込みに参加したが、スピーチをする人の顔は、たとえ笑顔であろうと胸の内の積年の怒りを感じることができる。

 那覇空港から名護に向かう途中の高速道路でオスプレイを目撃した。初めて見るその機体に、私は不謹慎ながらも「こいつは初日から縁起≠ェいいや」などと興奮したのだが、その機影が近づくにつれ、聞こえてくるあまりの爆音、腹に響く重低音。この一事をもってしても、私は、騒音被害に苦しむ沖縄の人の怒りは当然と改めて思い至った。

 今回の経験を生かし、さらに学んでいきたいと感じた41歳の冬であった。

(ZENKO河内・東大阪S)

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