2016年12月30日発行 1459号

【オスプレイは撤去 新基地もいらない 冬のZENKO集会開く 大阪】

 12月18日大阪市内で「沖縄に基地はいらない!戦争・憲法改悪許さない! 冬のZENKO集会&デモ」が開かれた。300人を超える参加者が集う熱気あふれる集会となった。

 田中拓真実行委員長が基調の冒頭で「オスプレイの墜落事故が起きた。起こるべくして起きた事故だ。こんな危険なオスプレイの配備は撤回し、高江のオスプレイパッドの建設を断固中止させなければならない」と力説した。

 イラク平和テレビ局in Japanの森文洋代表は映像を使って南スーダンの情勢を報告。「殺しにいくための自衛隊を南スーダンから撤退させなければならない」と訴えた。

市民と野党の共闘強化

 安倍政権の暴走を止め、政治を変えていく力は、市民と野党の共闘の強化にある。社民党大阪府連代表の服部良一さんと共産党大阪4区選対本部長の長谷川良雄さんが連帯あいさつに駆けつけた。

 服部さんは「オスプレイの墜落は給油中の事故。防衛省もオスプレイを配備する。日本全国が危険にさらされる。沖縄だけの問題ではない」と強調。長谷川さんは「米軍トップは『感謝すべき』と言い、防衛副大臣は『事故は免れない』と言った。国民の命をないがしろにしている。沖縄連帯を強め、市民と野党の共闘で安倍を打倒しよう」と呼びかけた。

 京都府向日(むこう)市議の杉谷伸夫さんと大阪府枚方(ひらかた)市議の手塚隆寛さんが、市民が自主的に動くことで地域での共同が広がっていることを紹介した。

 「憲法いかそう茨木市民の会」の山本よし子さんの登壇に拍手が起こる。来年1月の市議選に挑む山本さんは「市政と議会は維新と自民・公明が支配し、住民のサービスは切り捨てられている。市政を変えるには市民派の力が必要。支援をよろしく」と述べた。

署名集計に大きな拍手

 集会のメイン企画が始まった。沖縄・高江から「ヘリパッドいらない」住民の会の清水暁さんの登場だ。

 自然と命をこよなく愛する清水さんは誠実な人柄そのままに淡々と現地の取り組みを報告。「安倍政権はウソで事実を隠している。現地に来て、事実を広げてほしい」と語りかけた(発言要旨参照)。

 地域で街頭で沖縄連帯を呼びかけ、市民と対話を積み重ねた「沖縄・改憲阻止緊急署名」が締め切られた。関西各地で取り組みを進めた7人が「多くの人とつながった」「沖縄と思いをひとつにした」など感想を述べ、いよいよ最終集計の発表だ。

 「33114筆」のボードが示されると大きな拍手が起こった。会場にはこの街頭署名行動の出会いから集会に参加した市民が多くいる。署名は19日に提出される。

 安倍政治に怒り、打倒をめざすあらゆる分野から闘いの決意が続いた。

 「原発の再稼働を許さず、今すぐ廃炉」「避難の権利を守り、裁判勝利を」「残業代ゼロ法案廃止の闘いを強化しよう」「介護・福祉の切り捨てを許さない」「不登校対策法案は絶対反対」「日の丸・君が代不起立処分を許さない」

 集会のフィナーレは清水さんへの激励物の贈呈。カンパとともに清水さんの家族にもヤンバルクイナ帽子が手渡された。

 今後の行動提起として12月19日から22日にかけて「沖縄に基地はいらない!オスプレイは撤去! 12・22『返還式典』中止!関西一斉抗議アクション」に取り組むことが確認され、会場一体となった『座り込めここへ』の大合唱で集会を閉じた。

 集会後はデモ行進。「NO! オスプレイ」のプラカードが目立ち、清水さんもデモの先頭で「沖縄に基地はいりません」と市民にアピール。替え歌『帰ってこいよ なにわの機動隊』や『行くんじゃないよ PKOの自衛隊』などが道行く市民の顔を和らげる。『ヤンバルクイナの歌』も登場した。師走の大阪の繁華街で沖縄連帯を呼びかけるユニークで効果的な行動となった。







沖縄・改憲阻止 緊急署名 3万5395筆を提出 ZENKO

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は12月19日、総がかり行動に先立ち「沖縄・改憲阻止緊急署名」累計3万5395筆を福島みずほ参院議員事務所を通じて提出。署名を預かった福島議員は「宮古・石垣に自衛隊配備問題の調査に行ってきた。南西諸島の軍事要塞化、日本の軍事化にストップをかけよう」とエールを送った。

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