2017年01月06日・13日発行 1460号

【2017年は沖縄連帯の正念場だ 官邸前で式典抗議】

 オスプレイ墜落で「基地負担軽減」のウソが明らかになる中、政府は12月22日、沖縄県名護市で翁長知事欠席のまま北部訓練場「返還」記念式典を強行した。

 式典抗議の行動は首相官邸前でも連日取り組まれた。

 20日夜は「辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク」などの呼びかけ。参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員も参加し、「ノグチゲラなど希少生物種を守る義務が米軍には課せられている。世界自然遺産に登録しようという周辺で基地を建設することは許されないと国際世論に訴えていこう」と話した。

 22日夜は平和と民主主義をめざす全国交歓会の主催。高江現地での行動から戻ったばかりの人たちが「工事が終わったということで一見平和だったが、まだ工事車両は入っている。私が知っているのと全く違う高江になってしまった」「安部(あぶ)の海岸にはオスプレイの残骸があり、集落を米兵が闊歩していた」「やんばるの森で2万8千本の木が伐採された。生態系も破壊され、生きものたちの濃密な気配がしなくなった」と報告し、こうした現実を周りに伝えていくことの重要性を訴えた。

 東京滞在中の東恩納(ひがしおんな)琢磨・名護市議がかけつけ、「オスプレイが落ちた安部は私の住んでいるところから直線距離で5キロ。飛行再開は沖縄を虫けら扱いするものだ。最高裁判決といい、日本に自治はあるのか。民主主義はあるのか。でも、沖縄はあきらめない」ときっぱり語った。




関西でも一斉抗議行動

 22日、関西各地でも沖縄に連帯した返還式典抗議・オスプレイ撤去を求める行動が繁華街や駅頭、米領事館前などで展開された。

 ZENKOは一斉抗議アクションを呼びかけ、京都・大阪・兵庫など5か所で宣伝・抗議ファクス・署名行動。

 大阪・寝屋川市駅頭では、「何も改善されないのに飛行再開はおかしい」「オスプレイ禁止」「住民、地域の意思を尊重すべき」「総意を踏みにじるな」など、1時間で11人の市民から抗議ファクスへの協力があった。

 京都では雨天の中、私鉄ターミナル2か所で抗議ファクスを呼び掛けた。丹波橋駅では、「授業で沖縄のことを聞いた」という高校生が「オスプレイ事故に抗議します。現場の人びとの気持ちを考え、国民のための政策を」と、その場でメッセージを書き込んだ。30分で5人からメッセージが寄せられた。



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