2017年05月05・12日 1476号

【M社セクハラ裁判/5月17日いよいよ証人尋問/傍聴席をいっぱいに】

誠意示さぬ会社

 いつもM社セクハラ裁判へのご協力ありがとうございます。

 昨年10月の第6回期日以来、3回の裁判所の和解協議をしましたが、会社側が提示する謝罪、補償に誠意が見られず決裂しました。いよいよ5月17日、神戸地裁で証人尋問に入ります。

 この争議は、就職して間もない女性従業員を「研修」と称して、社長、親会社社長が京都のホテルに連れ出しわいせつ行為におよんだ深刻なセクハラ事件です。被害者となかまユニオンは謝罪を求めて団交を重ねましたが、会社は不誠実な態度で、2次被害と言える許しがたい言葉を原告に投げ続けました。そればかりか、決裂を理由に名誉棄損で被害者、なかまユニオンを提訴しました。被害者2人は、絶対に許せない思いで反訴状を提出し、原告となって闘っています。

 会社側証人はM社社長と親会社N社の当時の社長です。人生を狂わされた2人の原告を支え、そして正当な組合活動を名誉毀損と訴えられたスラップ訴訟に負けないために、ぜひ傍聴にきてください。

行動や考える会も

 2月17日には3回目の親会社N社への要請行動。また神戸元町では、昨年2回の社長宅周辺デモをしました。道行く人にもアピールができこの争議を知ってもらう機会になりました。

 4月15日、尼崎市で原告を交えた「M社争議を考える会」をもちました。女性だけでなく若者を取り囲む、雇用の変化、正社員の変質、増え続ける非正規職などの不安な状況。今大切なことは、自分たちが行使できる権利を知ること、しんどい中でも孤立せず語り合う場、と話し合いました。声を上げるのはとても難しい。しかし、声を上げ闘うことで周りにどれだけ元気と勇気を与えているかを伝え、原告をはげますことができました。

 判決がどうなるか楽観はできませんが、納得のいく解決を実現するためにはこの尋問がカギだと思います。証人調べではセクハラの事実をめぐるやりとりが続くと思われます。被害者2人にとって厳しい内容になるかもしれません。尋問に臨む原告は「緊張するが、真実しか述べられない。真実をしっかり言う」と強い決意を述べています。

 傍聴席をいっぱいにして会社側を圧倒し、真実を明らかにし、謝罪と補償を求めましょう。ご協力お願いします。

(なかまユニオン阪神分会・高島ふさ子)

M社セクハラ裁判第7回期日 証人尋問

5月17日(水)10時〜17時 神戸地裁第204号法廷
9時40分1階ロビー集合
昼休憩・報告会は「あすてっぷ神戸」セミナー室の予定 
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