2017年05月05・12日 1476号

【辺野古の海の埋立て強行を許さない 「沖縄への弾圧は共謀罪の先取り」 山城博治さんが日比谷で訴える 4・19辺野古大集会に3500人】

 「辺野古の海の埋立て工事強行を許さない!4・19大集会」が4月19日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、会場内外を埋める3500人が沖縄の不屈の闘いとの固い連帯を誓い合った。

 国会包囲実行委員会の野平晋作さんが主催者あいさつ。うるま市長選をめぐり古屋圭司自民党選対委員長が「(野党候補の学校給食無料化公約は)詐欺行為に等しい沖縄特有の戦術」とフェイスブックに書き込んだことに触れて「偏見を煽り、人間の尊厳をかけた非暴力の闘いに挑戦」と強く抗議した。

 沖縄からの訴えは、山城博治さん。不当な長期勾留と闘い、釈放を勝ちとったゲート前のリーダーが私たちのもとへ戻ってきた。会場は大歓声に包まれる。「私への弾圧は沖縄県民、暴走するアベ政治に反対するすべての人びとへの弾圧だ。6つの容疑の『共謀・共犯』を連日追及されたが、屈服すればゲート前の大弾圧は必至と思い、耐え、頑張った」。こぶしを振るい、「沖縄の未来(みち)は沖縄が開く/戦さ世(ゆ)を拒み平和に生きるため/今こそ立ち上がろう/今こそ奮い立とう」と『沖縄 今こそ立ち上がろう』を熱唱。会場は一体となった。

 民進・共産・自由・社民・沖縄の風の立憲4野党1会派からあいさつが続く。「安倍政権の護岸工事強行は強さの表れではない。追いつめられ、工事を進めて県民があきらめる一点へのかけ。勝つ方法は辺野古テントにあるようにあきらめないこと=v(小池晃共産党参院議員)「沖縄に行くと全国から機動隊が集まっている。内閣が法律を無視し、沖縄に襲いかかる。ゲート前の座り込み呼びかけが威力業務妨害罪の共謀。こんなことは許せない」(福島みずほ社民党参院議員)

5・3憲法集会の成功へ

 辺野古・高江の問題に取り組む団体が大横断幕を持ち、壇上に並ぶ。「住民弾圧する機動隊に東京都で2億円が使われた。住民監査請求は審議なく却下。地方自治に住民の権利がない」(沖縄への機動隊派遣に住民監査請求・住民訴訟で異議を申し立てる人びと)「辺野古を埋め立てる大量の土砂を採石後、有害産業廃棄物や核廃棄物で埋め戻す可能性がある。環境を守る闘いだ」(辺野古への土砂搬出に反対する全国の運動)。共謀罪反対も訴えられた。「法務委員会審議は大荒れ。ヤジがひどい。処罰しなくても捜査はするという。法務省刑事局長を答弁に立たせ、強行採決も」

 最後に、総がかり行動実行委員会の高田健さんが行動提起。(1)沖縄への基地推しつけ撤回を求める全国統一署名に取り組む(現在121万篳)(2)5月3日の憲法集会を5〜10万人規模で成功させる(3)6月10日に国会包囲大行動を行う。「米韓合同軍事演習や空母カールビンソンの集結と軍事的緊張を高める米トランプ政権、危機を煽り平和をつくる能力のない安倍政権に激しく抗議する。絶対に戦争を起こさせない」のアピールの後、銀座パレードで市民に訴えた。





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