2017年05月05・12日 1476号

【高浜原発再稼働は許さない 関西で相次ぐ申し入れ行動】

 福井県高浜原発3、4号機運転差し止め仮処分決定を取り消した大阪高裁の不当決定(3/28)を受け、関西電力は5月中にも再稼働を、と急いでいる。命よりカネ≠フ再稼働を許さない行動、申し入れが相次いでいる。

 4月19日、「高浜原発再稼働に反対する全国自治体議員の会」の259人を代表し、東京都杉並区・けしば区議、京都府向日(むこう)市・杉谷市議、大阪府茨木市・山下市議ら議員5人が関西電力本店に申し入れた。ZENKOなど市民も支援に駆けつけた。要請書では、高浜原発再稼働延期・中止とともに、関電社員の賃金未払いや過労死、クレーン倒壊による原子炉建屋損傷という重大事故などの問題を追及し、文書回答を求めて、「受け取るだけ」という関電側の不当な対応に強く抗議した。

 翌4月20日、ZENKO関電前プロジェクトが京都府に要請行動。山田知事と30`圏内の京都府7市町協議会は再稼働に反対表明すること、熊本地震の知見を受け審査書合格白紙撤回、最低でも避難計画・訓練確保まで稼働しないことなどを要請した。応対した原子力防災課は「2月、4月と関電から説明を受けたが納得できていない。クレーン事故問題は追及する」と口にしながら、3、4号機には知事として反対表明しない考えと繰り返した。参加者は「住民や世論の反対の声を要請、デモなどの形で一層大きく示し、反対表明させたい」と語っている。

 4月27日に行われる「高浜原発動かすな!関電包囲全国集会」とデモでは、再稼働阻止の声で関電を包囲する。

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