2017年05月19日 1477号

【改憲反対・地域変革かかげ 寝屋川 平和と市民自治の会結成】

 4月30日、大阪府寝屋川市内で「寝屋川 平和と市民自治の会」が結成された。戦争法反対運動を起点に安倍政権の戦争政策に立ち向かってきた市民らが、地域から反撃し、平和で住みよい町を作ろうと呼びかけたものだ。

 結成のつどいには、市民ら17人が参加。会の目的「憲法改悪に反対し、憲法と寝屋川市民憲章の理念に基づき、平和に人らしく生きていくことができる寝屋川市をめざす。市民力を高める。2019年の市議選で真の市民派議員を誕生させる」(骨子)や活動・組織の方針を確認した。

 会代表となった大同敏博さんが「ついに改憲が公然と宣言される大変な今、寝屋川からも地域変革に立ち上がることがどうしても必要だ。2019年の市会議員選挙に立つことを決意した」と訴えると大きな拍手に包まれた。

 DVD『バークレー―市民がつくる町』が上映され、その感想も交えて「現にある市議会への働きかけと一体で」「バークレーのように国政問題も含む真の主権行使が必要」と活発なフリートーク。「年齢は、それだけ多くの経験を持つというむしろ財産」など激励の声も相次いだ。

 会では、5月3日駅前でリレーアピール、14日共謀罪学習会をはじめ行動提起を確認。早くもエンジン全開だ。

 大同代表に市議選立候補への決意を寄せてもらった。

立候補への決意 2019年市議選で真の市民派を 生命を大切とする主権者の闘い 寝屋川 平和と市民自治の会代表 大同敏博

 戦争する国へとゴリ押しに進むアベ政権を打倒するために、2019年の寝屋川市議会選挙に立候補する決意を表明します。

 この意志を強くさせたのは、昨年から積み重ねてきた〈希望のカフェ〉という名の市民対話で、そこに参加する誰もがアベ政権の反動的な政治に強い危機を感じて、主権者として発言し、また行動しなければならないと確認し合ったことに発しています。「あの戦争をどうして止められなかったの?」と両親に訊ねたことがあると福島瑞穂さんが講演で語っておられたけれど、私も全く同様でした。今、私達は自分達の前の世代が成し遂げられなかったことを再び繰り返すのか、それとも基本的人権を踏みにじる戦争を押しとどめるのかという岐路に直面していて、最早言い訳ができない情況に迫られています。

 市民の対話から見出されたアベ政権との対抗軸は、〈市民力を大きく育てること/主権者が担う市民自治の考え方〉でした。地域から戦争政策に反対する運動を展開する、そのことで「あの過ちを繰り返さない」展望が開けるのではないか? 市民自治は真の民主主義に基づく政治と生活の在り方であり、人びとを従属させたり諸外国の人達と対立させる政治と相反する私達の生き方です。農業を軽視する産業構造と手を切る生き方です。過労死とか貧困のない生き方です。民主主義としての市民自治が見るものは、市議会を自分達のものにする活動であり、一人でも多くの市民派の市議を誕生させることです。もちろん、市議会は万能ではなく、それを支える広範で力強い〈市民力〉が必要で、それを培う活動が市民自治の確かな基盤になるだろうと考えます。

 沖縄の宮古島で闘う石嶺さん、楚南さんは子ども達との命の繋がりを大切な想いとして活動を続けておられて、そこに闘いの希望を見出されている。子ども達とは未来の世代であり、そこに私達も希望の確信を抱いて、地域に根差す草の根の運動を創ってゆきたい。実際に、私は署名集めをする中で子ども達の姿に励まされていて、平和な社会を子ども達に繋ぎたい、民主主義が活かされる市民自治を実現させたいと願います。

 憲法を改悪しようとする試みは市民自治で跳ね返す! 生命を弄(もてあそ)ぶアベ政治は、生命を大切なものとする主権者の闘いで必ず粉砕する! それが寝屋川市民の市議選に向けての堅い決意です。



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