2017年05月19日 1477号

【安倍9条改憲許すな/共謀罪NO!辺野古NO!/施行70年の憲法集会/東京5万5千人 大阪1万8千人】

東京 安倍政権に立ち向かう 総がかりを超える陣形を

 憲法施行から70年の5月3日、東京・有明の東京臨海広域防災公園で「いいね!日本国憲法―平和といのちと人権を!―5・3憲法集会」が開かれ、5万5千人が集った。安倍首相が「9条に自衛隊を書き込む」「2020年に施行」と公言する中、「求められるのは憲法を生かした不戦と民主主義の心豊かな社会」と大きくアピールした。

 各界からのトークで集会が始まる。劇作家の坂手洋二さんは「平和のことは具体的に話さなければならない。いま行ってほしいのは宮古島、石垣島。南西諸島では自衛隊の配備を島の首長たちが勝手に決めていき、宮古島市議の石嶺かおりさんはバッシングを受けている。自衛隊配備に反対する運動をぜひ応援してほしい」と呼びかけた。

 民進、共産、自由、社民、沖縄の風の立憲4野党・1会派代表があいさつし、壇上で手をつないだ。参加者は「憲法が大切にされる国に」などのプラカードを高くかざし、「野党は共闘」と声を上げる。

 特別ゲストは韓国の朴槿恵(パククネ)退陣緊急国民行動・参与連帯政策局長の李泰鎬(イテホ)さん。「5か月半の間、20回のキャンドルデモが行われ、全国から1600万人が集まった。広場は主権者たちの平和なフェスティバル、普通の人びとの癒しと祝福の空間だった。どの国もシュプレヒコールは同じ。『私たちが主人公だ』『人が優先だ』」と報告した。

 大きな拍手と歓声に迎えられて沖縄の山城博治さんが登壇する。「安倍内閣にやりたい放題やらせるわけにはいかない。憲法を変えて戦争の道にまっしぐらに突き進む安倍を止めようではないか。この国はやつらのものではない」とこぶしを振り上げ、「埋め立てはできない。新基地はできない。稲嶺名護市長が頑張り、埋立地の真ん中を流れる美謝(みじゃ)川の水路変更一つできないからだ」と力を込め、声を枯らして『やんばるの歌』(『心さわぐ青春の歌』辺野古版)と『沖縄 今こそ立ち上がろう』(『美しき五月のパリ』に山城さんが作詞)を歌い上げた。

 最後に、総がかり行動実行委員会の高田健さんが「“総がかりを超える総がかりの陣形”を作り出そう。本日を第1波として9月に第2波を、11月3日の憲法公布記念日に第3波を配置し、この間を巨大な行動でつないで安倍政権に立ち向かおう」と行動提起した。

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は会場整理やプログラム配布、カンパ集めなど集会の運営を担うとともに、集会後のパレードでは『おどるポンポコリン』の替え歌で「共謀罪強行反対」を訴えた。



共謀罪法案廃案へ国会前行動

 5月9日、共謀罪NO!実行委員会と総がかり行動実行委員会が共催した議員会館前行動には550人が結集。「共謀罪は改憲に向けた法整備の総仕上げ」「衆院法務委員会強行採決を許さない」の声を国会にぶつけた。

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