2017年05月19日 1477号

【沖縄・南西諸島を標的にするな 石嶺かおりさん、楚南有香子さんを囲んで/ZENKO in 東京へ】

 2017ZENKOin東京実行委員会は4月29日大阪、30日横浜で、沖縄・宮古島から2人の女性を招き、「沖縄・南西諸島を標的にするな」と集会を開いた。石嶺かおりさんは今年1月、「地下水を守り、自衛隊配備に反対」を掲げ、宮古島市議補選に当選。楚南(そなん)有香子さんも石嶺さんとともに「てぃだぬふぁ(太陽の子) 島の子の平和な未来をつくる会」共同代表として奮闘。二人とも幼子を連れて遠路の参加となった。

横浜/会場いっぱい200人

 30日横浜集会で二人は、反対の声を押しつぶし進められてきた陸上自衛隊ミサイル基地部隊配備の実態、立ち向かってきた活動や思いを報告した。未来をしっかり見据えたスピーチは参加者の心に染み、明るい希望を刻んだ。

 同世代ともエールを交換。土屋のりこ足立区議はアンパンマン・クッションを、画家の山内若菜さんは素描画をプレゼントした。

 集会は「月桃の花」歌舞団のエイサーでスタート。ZENKOかながわの青島正晴さんが「米トランプと安倍政権の軍事挑発を止め、外交・平和解決を」と開会あいさつ。水陸機動団など南西諸島の自衛隊強化の生々しい映像、楚南さん・石嶺さんからの報告・フリートークと続いた(3面に要旨別掲)。

 後半は、豊岡マッシーさんの三線(サンシン)と宮古島に伝わる「クイチャー」踊りが披露された。神奈川のヤンバルクイナ帽子をかぶり『おどるポンポコリン』にのせた共謀罪反対の替え歌、東京・三多摩の「君の名はオスプレイ」大紙芝居など地域からの取り組み報告、「市民ネット・沖縄から帰れ!神奈川県警」の林立彦さんからの訴えの後、特別決議「朝鮮への軍事挑発・先制攻撃を許すな」を採択し、自衛隊配備阻止へ宮古島・南西諸島と結んだ今後の奮闘を誓い合った。


大阪/400人超で大成功

 4月29日の大阪集会。400人以上の超満員で熱気あふれる集会として大成功しました。

 現在、三上智恵監督の『標的の島 風(かじ)かたか』が全国で上映されています。沖縄の高江・辺野古の基地建設の問題に隠れるような形で、南西諸島への陸上自衛隊配備が進められている事実は衝撃的です。映画館前での宣伝、街頭での署名行動、これまでの集会等参加者への電話かけでこの集会の意義を語り、「ぜひ生の声を聞きにきてほしい」と訴えてきました。

 集会は、宮古島での自衛隊配備反対の闘いとともに命を育む若いお母さんの思いがひしひしと伝わる意義深い内容となりました。参加者からは「東日本大震災、福島原発、子どもの命をどう守りつなげていくか、リアルな気持ちに感動した」「閉塞しきったこの国で、彼女たちの存在は希望」と感想が寄せられました。各地域の街頭署名などの報告で交流・連帯を深めることもできたように思います。

 安倍政権は朝鮮、中国の脅威と排外主義を煽りながら、沖縄の基地建設と南西諸島への自衛隊配備を進め、共謀罪法案強行により戦争国家づくりを狙っています。南西諸島自衛隊配備は国会でもほとんど議論されず、閣議決定で勝手に決められたものです。

 安倍退陣署名でこの事実を伝え広め、自分たちの住む地域の議会や宮古島市議会に自衛隊配備に関する陳情書や要請を提出し、大きく焦点化させたい。南西諸島の闘いと連帯を深め、7月のZENKOin東京を大きく成功させ、安倍政権の進める戦争政策を打ち砕きましょう。

(ZENKO関西実行委員長・田中拓真)

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