2017年05月19日 1477号

【全国から市民が関電本店包囲/高浜原発を動かすな】

 稼働中では初の司法判断で停止させた高浜原発(福井県)3、4号機。大阪高裁の不当決定で再稼働をさせないと市民約700人が関西電力本店(大阪市)を取り囲んだ。「原子力発電に反対する福井県民会議」が呼び掛け、ZENKOなどを含む幅広い団体・市民による「高浜原発うごかすな!実行委員会」が4月27日、集会とデモを開催した。

 福井県民会議の中嶋哲演さんが主催者あいさつ。「基準地震動一つをとっても、過小評価されている。関西電力は、安全対策にこれ以上費用をかけられない。原発は経済的にも成り立たないことは関電も分かっている。原発に反対する全国の仲間とのネットワークを大切に、原発のない社会を」と呼び掛けた。

 集会には「ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会」が参加し、「原発さよなら四国ネットワーク」「柏崎刈羽原発絶対反対現地住民有志代表」からメッセージも。

 原発賠償関西訴訟原告の避難者が訴える。「5年間で、1082人が甲状腺がんの手術を受けた。子どもの被害は公表されている数より多い。原発を許した世代だが止める世代になりたい。関電に言いたい。あなたの子どもが被ばくしても原発を動かしますか」

 5月7日には高浜現地集会が開催される。反原発自治体議員・市民連盟は5月11日に福井県庁への申し入れ行動に取り組み、7月に新たな反原発自治体議員の結集をめざす。

 参加者は御堂筋をパレード。「3、4号機の準備をとめろ」「ガスを売るより、廃炉にはげめ」と市民に訴えた。

 関電は、代表団の申し入れに担当者を出さない不誠実極まりない対応。翌4月28日、4号機に核燃料を入れた。

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