2017年05月26日 1478号

【平和が一番! 憲法いかそう! いのちと暮らしを守る城東フェスタ 市民が思い語る自由な空間に】

 5月7日、大阪市城東区蒲生(がもう)のLAG(労働者自治)センターで「城東フェスタ」(主催 平和と民主主義をともにつくる会・大阪、ZENKO、MDSなどによる実行委員会)が開催され、多くの市民が集い交流した。実行委員長の松尾孝子さんに報告を寄せてもらった。

 レインボーカラーの風船に彩られた建物の前には、「城東フェスタ」という大きな垂れ幕も飾られました。平和と民主主義をともにつくる会・大阪が初めて取り組んだ地域に開かれた市民フェスタ。

 今、人の命や尊厳が踏みにじられた政治がまかり通っている。このことに対して、市民自身が思いを語り、共に学習し、自由に交流できる空間を作り出しながら、国、行政にも一緒に闘っていく一歩を作り出したい―そう考えて企画したものです。

トークも音楽も模擬店も

 オープニングは、まず「月桃の花」歌舞団の迫力あるエイサー。会代表の山川よしやすさんが基調講演を行い、マスコミで世論誘導し戦争政策を進める安倍内閣を倒すことは私たちが真実を語り広げていくことで可能であることが語られました。

 地域の方々からフリートークです。安倍退陣署名の取り組み、沖縄・宮古島の報告、沖縄連帯訪問に参加してきた思い、障がい者の立場からの訴え、介護職場からの署名や集会の取り組み、住吉市民病院を充実させる市民の会からの訴え、リニア新幹線計画反対の訴えなどが続きます。トークの間には、共謀罪コントや都構想紙芝居もあり、会場が笑いで包まれました。

 昼休みのステージ企画では沖縄民謡の唄と三線(さんしん)、I・B・B(イキアタリ・バッタリ・バンド)の皆さんによる歌と楽しいトーク、歌舞団のミニミュージカル、共謀罪ポンポコリンの歌とダンスで盛り上がりました。

 午後は、「南スーダンから自衛隊を完全撤退させよう」の学習映像や沖縄のドキュメンタリー映画、アニメーションの上映。並行して、原発問題、沖縄・南西諸島問題、都構想問題、リニア問題、教育勅語問題などの写真や説明を展示し、原発、沖縄・共謀罪、都構想・リニア学習会も行いました。

 模擬店は、沖縄料理と韓国料理を意識したおいしいメニューが充実。バザーも盛況で近所の方がたくさん立ち寄ってくれました。子どもが遊べる「子どもの広場」も準備し、ペーパー魚つり、輪投げ、スーパーボールすくいを無料で楽しんでもらいました。労働・医療・福祉・介護相談コーナーも用意しました。

 参加した方から、「とても楽しかった、勉強になった。次もあれば手伝いたい」と感想が寄せられています。

地域の高齢者も参加

 フェスタ成功のために、多くのスタッフが地域チラシまきやエイサーでの宣伝を行い、会場の設営、飾りつけ、各企画や模擬店の準備などで協力し合いました。

 当日は100人以上の参加があり、つくる会・大阪の会報を希望する方も増えて良かったです。もともと会報の読者には高齢の方が多く、戦争準備や福祉切り捨てに怒りを持っていても、なかなか集会などに出かけていくことはむずかしいという声があります。今回のフェスタでは近所の高齢の方や小さい子を連れたお母さんの参加も。

 身近な場所でのこのような取り組みを数多くつくることが、これから大切と感じました。







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