2017年05月26日 1478号
【「月桃の花」歌舞団『ガマ人間あらわる』 6・10岡山和気公演成功へ】
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「月桃の花」歌舞団ミュージカル『ガマ人間あらわる』の和気(わけ)町公演(6/10)まであとひと月を切った。成功へ奮闘する公演実行委員長・延藤好英(のぶとうよしひで)さん(和気町のシェアハウス「やすらぎの泉」世話人)と歌舞団西日本公演担当・広田和也さんに寄稿をしてもらった。
避難者の共感で涙≠ェ決め手に
「やすらぎの泉」は、2011年7月にオープンしました。放射能から子どもたちを守るために岡山県に避難する母子を受け入れるためです。
当初、福島をはじめ東北の方々からの問い合わせが多いのかなと思っていました。しかし、実際に問い合わせをされたのは関東圏の方々でした。関東圏にもホットスポットが多くあり、食物による内部被曝も懸念されたからです。「東北の人が避難していないのに関東のあなたがなぜ」と問われ、責められることもあったと聞いています。
6年間で180組近い母子をお迎えしました。「やすらぎの泉」近辺に移住される方、他県に移住される方、海外に行かれる方、再び地元に戻り、保養として利用される方などいろいろです。
移住したお母さんたちは、「おかやま野菜倶楽部」を立ち上げ、和気町内の農家さんと契約し、安心安全な野菜を定期的に販売しています。別のお母さんたちは、自分たちが来た時に欲しかった情報を一冊にまとめた「和気町ぽかぽかガイド」を出版しました。
この度、ミュージカル『ガマ人間あらわる』を和気町で開催していただくことになりました。決め手になったのは、「月桃の花」歌舞団のみなさんのひたむきな姿と「共感できるところがいっぱいあって、最初から最後まで涙が止まらなかった」と言ったあるお母さんの言葉でした。
(公演実行委員長・延藤好英)
SNSからつながり、広がる
「共感で涙が止まらなかった」「和気町でもやってほしい」。関東から和気町に移住した方の姫路公演を観た感想と要望から準備は始まった。
全く知り合いのいない岡山県和気町で公演のためにどうしたらいいのか考えた。SNSでつながり友だち≠ノなったら実際に会うため連絡をとる。避難者の家を訪問してお話を聞く。さまざまな所に出かけ、顔の見える関係を作ろうと動いてきた。
まだミュージカルを観ていないのにサブテーマ「フクシマ・オキナワとつながる希望のミュージカル」に反応して、「できることは何でも協力するよ!」と知り合いを紹介したり、実行委員会への参加につながった方もいた。
SNSでシェアがどんどん広がっていく。ストーリーを読んで「感動した。ぜひ、観に行きたい」「友だちに声をかけてみる」と毎日のようにコメントが寄せられている。
5月6日和気町の藤まつりにエイサー出演すると、「共謀罪反対のストリート宣伝をするので、エイサーを踊ってくれないか」と声をかけられ、総がかり実行委員会の行動に急きょ合流した。そこでも参加者がチケットをすぐに購入。預かりもあり、と広がった。
広げていけばどこでも公演はできると確信した。会場満杯の成功へ全力で宣伝したい。
(西日本公演担当・広田和也)
≪岡山和気公演≫
6月10日(土)14:00開演
会場:和気町総合福祉センター 連絡先:06-6885-8475
E-mail:info@gkabudan.jp
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