2017年05月26日 1478号

【高浜現地反対行動で手応え】

 福井県高浜原発4号機の再稼働が5月17日にも強行されようとしている。緊迫した状況を前に同7日、地元高浜町で「高浜原発動かすな!現地集会」(原子力発電に反対する福井県民会議呼びかけの実行委員会主催)が開かれ、北海道から四国まで各地から約400人が参加した。

 集会に先立ち高浜原発前で抗議を行い、関西電力に要請書を提出。その後高浜市民センターで全国集会を開催した。

 集会では、北海道、青森、福島県大熊町、静岡県浜岡、新潟県柏崎刈羽など原発反対を闘う全国各地からアピール。福井原発訴訟(滋賀)原告団長の辻義則さんが「高浜原発再稼働を進める大阪高裁決定を切る」と題して講演した。

 福井現地からは、ふるさとを守る高浜・おおいの会、美浜町町会議員、敦賀市の原発住民運動福井・嶺南センターなど、原発立地市町の住民・議員からの訴えが続いた。高浜・おおいの会から「これまで声を出せなかったが、音海地区が1、2号機の運転延長反対の意見を上げた。町内の空気も変わってきたように思う」との報告も。

 まとめで主催者を代表し中嶌哲演さんは「皆さんの地元の首長に、再稼働に反対するよう迫ってほしい」と訴えた。

 参加者はJR若狭高浜駅前まで町内をデモ。多くの人たちが笑顔でデモを迎えるなど、高浜町内の人びとの反応が以前より明らかに変わったことを感じる現地行動となった。

 また5月11日には、高浜原発の再稼働に反対する全国自治体議員の会258名を代表して8名が福井県知事への要請を行った。知事代理者が話を聞いて要請書を受け取るだけの対応だったが、新聞5社、テレビ1社が取材に来るなど、地元マスコミの関心は非常に高いことを感じた。

(京都府向日<むこう>市議・杉谷伸夫)

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS