2017年06月09日 1480号

【安倍の2020年改憲を止める/2017ZENKOin東京を1000人で成功させよう/東京・大阪で実行委 スローガン、ゲスト決まる】

 2017ZENKOin東京(第47回平和と民主主義をめざす全国交歓会)が7月29、30の両日、サンパール荒川(荒川区)とシアター1010(せんじゅ)(足立区)、北(ほく)とぴあ(北区)を会場に開催される。

東京

 5月28日都内で行われた第5回実行委員会を経て、名称を「NO!2020年改憲・共謀罪・新基地! なくそう 戦争・原発・貧困! 倒そう安倍政権 許すな排外主義・朝鮮への武力攻撃 99%の市民の平和な社会をつくろう! 国際連帯の力で 2017ZENKOin東京」とし、安倍の2020年9条改憲阻止を最大の課題として全国1000人の参加をめざし広く組織化を進めることを確認した。

 海外・国内のゲストもこの名称にふさわしい顔ぶれがそろう。

 イラクからはイラク労働者共産党のサミール・アディルさん。「トランプ政権の軍事介入、グローバル資本の石油利権争奪戦を許さない世界の市民の国際連帯を」と呼びかけている。米IVAW(反戦イラク帰還兵の会)のペニー・デックスさんは、米国社会に根を張る軍国主義と暴力に対して、軍産複合体による生活のあらゆる側面の侵食を摘発し地域レベルで立ち向かっている取り組みを報告する。

 韓国の「軍縮平和日韓共同行動」は「朝鮮半島の戦争挑発、中国との軍事対立激化を狙う韓米日戦争勢力の策動を世界の反戦運動の連帯で打ち破りたい」と期待する。青年ユニオンのソン・ヒョウン事務局長ら、希望連帯労組のノ・ヨンスさんは最低賃金の引き上げや非正規の待遇改善の闘いを進めている。階級的視点を堅持して現場労働者の闘争を支援する「モモチ宣言(労働芸術団宣言)」(モモチは踊りの意)もやって来る。

 フィリピンからは貧困地域就学前教育施設ABAKADAを運営する音楽平和活動家ポール・ガランさん、沖縄からは平和市民連絡会の上間芳子さんとSDCC(ジュゴン保護キャンペーンセンター)共同代表の音楽家海勢頭(うみせど)豊さん、福島からは飯舘村みんなの会の佐藤八郎さんが招請されている。

 戦争と貧困の時代から平和と民主主義が息づく時代へ。グローバルに考えローカルに行動する世界と日本の人びとが2017ZENKOin東京で一堂に会する。

大阪

 同日、大阪でも「ZENKOin東京」関西実行委員会が開催され、70人以上が参加。2020年改憲阻止と共謀罪廃案へ7月ZENKOの意義が高まっていることが確認され、6月18日国会会期末に向けて共謀罪廃案の運動を大きく広げ、国会包囲行動への参加が呼びかけられた。

 各地の取り組みも報告された。「寝屋川 平和と市民自治の会」の共謀罪学習会には26人が集った。会代表の大同さんは「8千枚のビラをポスティングし、新たに4人が参加してくれた。今の政治に危機感を感じる人は多い。アクションを起こせば運動が広がると自信が持てた」と語る。

 大阪市で署名に取り組む松尾さんは、署名はしたくないと言う若い人にも「戦争になれば一番被害を受けるのは若い世代」と語りかけ、名刺を渡すことでHPなどを見てもらえたらと強調する。現場の工夫が共有された。

 4月の南西諸島自衛隊配備反対集会をきっかけに、初めて陳情書を作成し宮古島市に提出した報告も。大家さんは「宮古島に住む人の人権や生活権が侵害されることを見過ごすことはできない」、土橋さんは「宮古島の問題は、原発や基地による公害と同様。自衛隊が配備されれば島民5万5千人の水源にカドミウムなどの汚染が生じる」と陳情書に込めた思いを語る。関西各地から19通もの陳情書が宮古島市に提出される。

 アベ政治に怒りを持つ人は多い。実行委員会後の大阪府庁に向けたデモでは「森友・加計の疑惑を追及」「共謀罪は絶対廃案」のコールに沿道から手を振る人が相次いだ。



ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS