2017年06月16日 1481号

【森友・「君が代」・共謀罪は戦争する国のため 「子どもをしばるな 戦争に使うな」 ZENKO教育分科会へ】

 「改憲が狙われ、秘密保護法・戦争法に続いて共謀罪法案が強行されそうな情勢の中で、森友学園疑獄は、日本の教育がどうなろうとしているか、誰がそれを進めているかを広く明らかにした。すべての人たちの課題として、戦争のための教育支配に反対しようと訴えるものにしたい」。7月ZENKOin東京・教育分科会の第1回準備会で私が述べた抱負です。

 瑞穂の國記念小學院は、安倍政権と松井大阪府政に支援され開校寸前までに。松井知事も参加した日本教育再生機構大阪主催「教育再生民間タウンミーティング」(2012年2月)で、当時は野党であった安倍元首相は、大阪維新の会が大阪府・市両議会に提出していた教育基本条例案を「閉塞状況にあった教育の現場に、風穴を開けるという大きな意義がある」と高く評価しました。ここで培われた安倍―橋下・松井―日本会議の関係こそが、森友学園疑獄をつくりだしたのです。

 以降、「君が代」不起立処分・再任用拒否、大阪国際平和センター・ピースおおさか展示から侵略戦争の加害の事実を消し去り戦前を美化するリニューアル、育鵬社の歴史・公民教科書採択と続く戦争のための教育支配推進の動きの大きな背景です。

教育を市民の手に

 教職員なかまユニオンは、「教育勅語にもとづく小学校建設を安倍政権と松井大阪府政が支援した事実をうやむやにさせない」「設置基準を緩和し、無理やり認可させた松井知事の責任を問う」立場で、「森友学園疑獄を許すな!実行委員会」に参加しています。5月26日、豊中市の瑞穂の國記念小學院建設現場からデモを行い、6月24日にもデモを予定しています。

 また、「教育勅語、『日の丸・君が代』は森友学園への道」を掲げた「日の丸・君が代」強制反対大阪ネット主催6・2集会にも参加を呼びかけました。内容は、「共謀罪と『日の丸・君が代』」の講演、「君が代」不起立処分当該からの訴え、森友や教科書問題などの特別報告。「改憲も、秘密保護法・安保法に続く共謀罪も、森友・加計問題も、根源には『戦争する国』づくりがある。これらに抗(あらが)うすべての勢力の共闘強化のために努力しよう」とアピールがありました。

 私の「君が代」不起立処分撤回のための支援市民団体D―TaCは7月13日(木)、3年目ステップ集会(18時45分〜エルおおさか)を開催します。D―TaCは、大阪市内130中学の中学生を対象に『「君が代」って何?』のビラまきを進めており、「そうか。意味知らんで歌ってたんか」「僕、これいやなんです」「オレはオッチャンに賛成や!がんばってや!」など、うれしい反応にも出会うようになっています。

 集会をステップに、競争と管理・洗脳の教育支配に抗い、教育を市民の手に取りもどしたいと願う多くの人たちとともに、教育分科会を成功させたいと思っています。

(教職員なかまユニオン・「君が代」不起立処分当該 松田幹雄)

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS