2017年06月16日 1481号

【沖縄 宮古島への自衛隊配備/駐屯地8月着工反対の闘いを】

 南西諸島への自衛隊配備の動きが強まる中、6月4日都内で「今、宮古島では!自衛隊配備に反対する6・4集会」が開かれ、約200人が集まった(主催―辺野古への基地建設を許さない実行委員会)。参加者は宮古島平和運動連絡協議会の共同代表・清水早子さんの現地報告に熱心に聞き入り、配備拠点となる駐屯地8月着工反対の本土からの闘いを呼びかけた。

 清水さんは「防衛省は島に配備される地対空・地対艦ミサイル部隊の実態を隠すため地下道を張り巡らせる考えだ」と、命の水である島の地下水を断つ地下道建設計画を批判。「(中国を仮想敵に)島への攻撃に対する抑止力というが、配備はずっと以前から検討・研究されていた。米軍の無人機に誤差数センチで位置情報を送る衛星『みちびき2号』の打ち上げ(6月1日)、国際的な盗聴施設の野原(のばる)空自レーダー基地強化、宮古島を中心とした海兵隊と自衛隊の合同指揮訓練など戦争準備が進んでいる」

 配備推進の下地敏彦宮古島市長にも厳しい。「市長は『議会が民意』と言うが、市長選では配備賛成9千、反対・慎重2万だった。2005年、伊良部島住民6500人中3500人を集めて町議会の自衛隊誘致決議を白紙撤回させた“伝説の動乱”のように、いざという時市民は立ち上がる」と力強く語った。「駐屯地8月着工が明らかにされ、いよいよ本格的な闘いに入る。辺野古・高江、ミサイル部隊が配備される石垣島の市民とともに運動を高めたい。そして安倍政権をなんとしても倒したい」と訴えた。

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