2017年06月16日 1481号

【地域から国会前へ】

政府にお任せでは民主主義は死ぬ

 議会は平日にやっている。私は土日が仕事で、当然平日休みになる。最近は区議会や国会に行く機会が増えた。

 いま国会へ行くのは、もちろん共謀罪法案を止めるためだ。しかし国会に入り傍聴するわけでもない。参考人に呼ばれているわけでもない。ただ外で騒いでいるだけでもない。抗議と反対の意思で、それを表明する行動として毎週、法務委員会審議日の火曜に国会前に行っているのだ。

 昼の集会では野党議員が審議の状況など話してくれる。報道を通した情報より問題を身近に感じることができる気がする。

 その場にいるだけでもいいのかもしれないが、ただいるだけでもつまらないので、ラッパを持っていく。旗を持っていく。先週、荷物に太鼓が増えた。左手で叩きながら、ラッパを吹く。トランペットは片手で吹けるのです! 国会見学の中学生が手を振ってくれる。アピール効果は絶大だ。しかし戦争法反対の頃の勢いはないとも感じる。

 政府は丁寧に説明すると言いながらそんなつもりはないのだろう。まともに議論せず逆に中身を隠して押し通そうとしている。また森友や加計問題、政府が権力を私物化しているときに、そんな政府に「お任せ」では日本の民主主義が死んでしまう。会期末まではあと少しだが、これからも何度も国会前には通うことになるだろう。

(平和と民主主義をともにつくる会・東京 佐藤周平)

初めて出会った人も積極的に発言

 全交主催の5・31議員会館前集会&座り込み行動に参加。山川代表が国会見学の修学旅行生に呼びかける形で集会は始まった。この日は、団体として国会前に座り込んでいるのは全交だけ。居ても立っても居られない、と個人的に国会前に来ている方たち6人も積極的に発言したり、自作の替え歌を披露したり。国会前が自由な楽しい空間になった。

 「40数年間、市民運動をしている。放射能のごみはほったらかし。共謀罪は一番でたらめ」と下北半島から来た男性が発言。「戦時中、父から女の子ばかりで肩身が狭いと聞かされて育った。そんな世の中にしたくはない」と1938年生まれの女性。2回目の発言のとき『死んだ男の残したものは』を素晴らしい歌声で披露してくれた。また、急きょ取り組まれた議員要請行動に参加、全交の署名行動の取り組みの報告に感銘を受けて全交チケットを購入された足立区と浦和から来た友人同士の女性たちも。

 座り込み行動の後、日比谷野外音楽堂の「共謀罪法案の廃案を求める市民の集い」に合流。廃案にできるとあきらめていない人達が場外にあふれた。共謀罪法案のでたらめさをさらに明らかにし、闘いを大きく盛り上げ、参議院で廃案に必ず追い込みたい。

(大阪・寝屋川 平和と市民自治の会 山崎一典)

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