2017年06月23日 1482号

【大阪市城東区 「フクシマは叫ぶ」写真展 地域に広げ3日間で159人】

 「私は みなさんがうらやましいです/マスクをつけずに 空気が吸えることが/私は うらやましいです/家族や友人や 地域の人と別れずに暮らせることが…」(福島県二本松市在住の関久雄さんの詩から抜粋)

 福島原発事故から6年2か月が過ぎ、どこかフクシマが遠い所の出来事になっているのではないか。署名活動などでなかなか足を止めていただけない人や、もっとじっくり話をしてフクシマの本当の姿を伝えたいという思いから、写真展に取り組むことを決めました。今回はその2回目。全交関西の事務所がある大阪市城東区の人たちとつながろうと、街頭や集会での宣伝に加え、会場周辺の家々に5千枚のチラシを配布しました。

 最初に福島の写真家飛田晋秀さんが撮影された帰還困難地域の写真を配置しました。大熊町や双葉町、浪江町など約337平方`にわたる広大な地域は今も大変な有様です。

 この写真展では4月に線量の高い地域(20〜50_シーベルト/年)への避難指示が全面解除されたことの危険性を指摘しています。会場には、現地で汚染土が入れられている本物のフレコンバッグも置き、福島の激励行動に参加したスタッフが「人が暮らしている所にもこれが山積みです。ぼろぼろになって草の種から芽が出て突き破っています」と説明。たまたま立ち寄られた男性が顔色を変えて「もうそろそろ戻られているとふわっと思っていましたが、全然ちがう。原発を再稼働させて良いのか。知らないということは本当に恐ろしい」と言われていたのが心に残りました。

 京都原発賠償訴訟の原告陳述書を熱心に読む方も多く、のべ18人のスタッフで地元をはじめ159名の参加者を迎えることができ、たくさんのカンパもいただきました。まだまだ改善すべきところもあり、この場を借りて感謝をお伝えし、気を引き締めて頑張りたいと考えています。

(全交関電前プロジェクト・放射能健診100万人署名運動全国実行委員会 八木浩一)



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