2017年06月23日 1482号

【放射能被曝に反対する関西集会/福島と共に安倍政権を追及】

 福島原発事故による放射能健康被害が広がっている。放射能健診100万人署名運動関西実行委員会と全交関電前プロジェクトは、「福島と共に。放射能被曝に反対する関西集会」を6月11日、大阪市内で開催した。

 第1部では、千葉県松戸市や柏市などで健康被害に苦しむ原発事故被害者のインタビューをおさめたドキュメント映画『放射能症候群U』(香取直孝監督)を上映。福島周辺県の被害実態を明らかにした。

 第2部では、医療問題研究会の林敬次医師が福島周辺県の汚染県で周産期死亡率が事故後急激に高まったことを示した。明らかに原発事故の影響が見て取れる。

 福島県郡山市から「沖縄福島をつなぐ実行委員会ふくしま(0FC)」共同代表の塚原広さんが参加。「政治問題は生活の問題だ。沖縄の基地の問題など話せる井戸端会議のような場作りをしてきた。いま、福島では本音が言えない状況がある。そんな時、「月桃の花」歌舞団(のミュージカル)に出会った。台詞を借りれば、本音が言える。福島県人も舞台に立って、語る意味がある」と、『ガマ人間あらわる』の郡山公演(7月1日)にかける思いを語った。

 主催者を代表して、署名実行委員会の小山潔さんは、共謀罪や改憲反対の闘いとあわせ、「『放射能の健康被害は今も将来もまったくない』を覆す運動も安倍政権を追い詰める重要な柱」と強調。100万人署名のさらなる積み上げと、7月29〜30日に東京で開催される「2017ZENKOin東京」への参加を呼び掛けた。ZENKOには1部で上映した映画『放射能症候群U』の香取監督も参加する。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS