2017年06月23日 1482号

【止めよう辺野古埋め立て/6.10国会包囲18000人】

 6月10日、沖縄・辺野古新基地建設と共謀罪創設に反対する市民1万8千人が国会周辺を埋めた。正門前・官邸前・議員会館前・国会図書館前の4つのエリアは、国連特別報告者いわく「手綱(たづな)も鐙(あぶみ)もなく」暴れ馬のように暴走する安倍政権への怒りに包まれた。

 行動は、基地の県内移設に反対する県民会議と「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の3団体が共催。共謀罪NO!実行委員会が協賛した。

 沖縄からは大城悟・県民会議事務局長と稲嶺進・名護市長(オール沖縄会議共同代表)、安次富(あしとみ)浩・ヘリ基地反対協議会共同代表、中村司・県民会議共同代表の4人が参加。「1日150台の資材搬入。権力の弾圧は許し難い。日々悔しい思いだが、負けるわけにいかない」(大城さん)「小さな島・沖縄は闘う方法を知っている。負けない方法は勝つまで絶対に諦めないこと」(稲嶺市長)「長い非暴力の闘いがつくってきたオール沖縄。永田町や霞が関の悪だくみに負けない知恵は私たちの方が上だ」(安次富さん)と民衆の力への確信を語った。

 民進・共産・社民・自由・沖縄の風の4党1会派から、終盤国会での廃案の決意が表明される。海渡雄一弁護士は「組織的威力業務妨害罪や強要罪を共謀罪から絶対に削除しない。市民運動・労働運動に治安維持法に匹敵する弾圧を加える真正面からの宣言だ」と警鐘を乱打した。

 さまざまな立場から訴えが続く。西谷修・立教大教授は「こんな滅茶苦茶が続けば政治システムは崩壊する。岡っ引きに垂れこませ好き勝手をする悪代官・悪老中にそっくり。閣議決定という印籠(いんろう)は官邸がもつ。悪人は官邸にいる。私たち一人ひとりが水戸黄門だ」。辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の湯浅一郎さん、日本ペンクラブ言論表現委員会の篠田博之さん、ジャーナリストの安田浩一さん、MX「ニュース女子」沖縄ヘイト番組問題に取り組む川名真理さん、警視庁機動隊の沖縄派遣中止住民訴訟を闘う岩川藍さんが発言し、沖縄と地域を結ぶ千葉・神奈川・東京からアピール。国会正門前の横断歩道をカチャーシーで練り歩くパフォーマンスを繰り広げた。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS