2017年07月07日 1484号

【ZENKO沖縄参加団/新基地阻止へ連帯強める時】

 6月16〜18日、関東・関西・沖縄のZENKO参加団10人は伊江島、辺野古、読谷村(よみたんそん)恨(ハン)之碑追悼会などで戦争・新基地ノーへ連帯を深めた。参加者に報告を寄せてもらった。(7面に関連記事)

紅型風味で街に繰り出す/「生活の中で平和運動をやる」

 はいたーい!沖縄大好き☆あすなろでーす!ZENKO参加団で伊江島、辺野古、読谷、高江に行ってきました!

 伊江島では、阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんと40年もの歳月を過ごした謝花悦子さんが、ZENKOの47年間にわたる取り組みに大変感心していらっしゃいました。恐れ多い!と同時に、戦争を生き延びて道理を貫いた阿波根さんの意志を受け継ぐ謝花さんの思い、こちらも受け取ったぜよ!

 辺野古ゲート前では、暴力的な強制排除。短時間しかその場にいられず悔しい限り。嘆かず託す!と自分に言い聞かせ、その場をあとにする。せっかく沖縄にいるのに、なんのために来たんだと自分に問いかけながら。

 読谷村での恨之碑追悼会。行程になぜここが組み込まれているのか分からずにいたが、突き付けられたのは戦中も戦後も沖縄は被害者であり加害者だという現実。そこに向き合わないと何も解決しない。分断せず理解して認めて許してそこから始まる。

 高江では、ノグチゲラの営巣期間が終わり、7月以降違法突貫杜撰(ずさん)工事の直しが始まる。工事が進んでヘリパッドが完成してしまえばオスプレイは確実に来る状況。高江もまた重大な局面を迎えている。当事者意識は無くさずにいたい、その先に進みたい。

 浜テント。反対運動を想定せずに10年かかる辺野古の埋め立て工事。自然保護も当然だけど、戦争に繋がるすべてを無くしたい。「長い目で見れば負けている気がしない。まだ自然の回復力はある!」の言葉にこちらが励まされる。人間も踏ん張らんと!

 「やることを限定しない」―私たちの一声一押しを待っている人がきっといるから今日も紅型風味(びんがたふうみ)で街へと繰り出す。謝花さんに「何もしなくても意思表示できているものね」と言われたので、阿波根さんの「生活の中で平和運動をやる」を体現しまっせ〜!!!

 (東京・末武あすなろ)

胸に刻んだ昌鴻さんの言葉/「皆が反対すれば戦争はやめさせられる」

 6月16日初日、伊江島に渡る。日本のガンジー≠ニも言うべき阿波根昌鴻さん。知識としては知っていたが、訪れるのは初めてだ。

 「わびあいの里」着。反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」に足を踏み入れる。故郷を米軍に奪われた農民たちが時に命をも奪われつつ非暴力で闘った熱い歴史が、古びた多くの衣類や幟(のぼり)、檄布、写真などを通し、悲鳴を上げているかのように伝わってくる。

 昌鴻さんの養女、謝花悦子さん(80歳)から、まず先日亡くなった大田昌秀元沖縄県知事が「弱いものを守るために」駆使した政治の力≠フ話を聞く。続いて、15年前に101歳で亡くなった昌鴻さんの、「島ぐるみ闘争」の原点である非暴力・抵抗の闘いについて聞く。彼の「軍隊は国を亡ぼす」という言葉がまさに真実味を伴って今の私たちに響く。悦子さんは「今のひどい政治状況の中で絶望的にもなるが、戦争は人災であり、私たちが平和の武器である学習をし、非暴力であきらめずに闘い続けることが大切だ。47年間続く全交の活動に希望を感じる」と。

 「皆が反対すれば戦争はやめさせられる」という昌鴻さんの言葉を胸に刻む。

   (大阪 M・N)



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