2017年07月14日 1485号

【都議選 自民歴史的惨敗/安倍を追いつめる市民・野党共闘】

 東京都議選で有権者は安倍暴走政治に怒りの鉄槌を下した。2015年以来積み重ねられてきた市民と野党の共闘は、共産党の議席増(17→19)に結実し、「安倍一強」体制を大きく揺さぶる政治的成果を手にした。

 足立区(定数6)では、無所属市民派の土屋のりこ区議が共産党新人の斉藤まりこ候補の応援に入った。告示日の第一声で「“共産党はちょっと苦手”という方もいるかもしれないが、今そんなことを言っている場合ではない。国会でも都議会でも自民党・公明党は本当にひどい。都民の生活を守っているのは共産党の国会議員・都議・区議。私も区議会で、区政を市民の側に、と共産党と力を合わせている」と訴え。

 翌6月24日の街頭演説では「自公両党は改憲の議論を推進する決議を区議会に出した。私たちの権利を守る憲法を変えてしまおうという人たちに絶対投票しないでほしい。これまで投票用紙に共産党と書いたことのないみなさんにとくに、斉藤まりこさんの訴えを聞いてほしい。安倍政治を変えましょう」と呼びかけた。

 土屋さんは語る。「安倍には怒っているけれど、共産党にはアンチがある人がたくさんいる。そういう人にも投票してもらわないと、自公を落とせない。落とすためには野党共闘しかない。アンチ共産党的な気持ちを乗り越えるにはどう働きかけたらいいか考えながら、訴えてきた」。足立区には各党の党首クラスが乗り込み、国政選挙並みの総力戦に。「私たちも、勝つ、絶対に通す強い気持ちをもって9日間、地域でできるあらゆることに取り組んだ」

 平和と民主主義をつくる会・東京も連日の電話かけ。「安倍は辞めさせなければ」「憲法改悪は許せない」と共感の反応が次々と返る。

 斉藤候補は3万7285票を獲得。自民党都連幹事長を務める現職を上回って2位で当選を果たした。



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