2017年07月21日 1486号

【安倍首相は逃げるな/絶対廃止!と800人/私たちはあきらめない 署名運動開始】

国会閉会中審査緊急行動

 衆参両院で閉会中審査が行われた7月10日、総がかり行動実行委員会の緊急国会行動に350人が集まった。

 国会議員がマイクをとる。共産党の山添拓参院議員は「安倍首相が『熟読せよ』という読売新聞でも内閣支持率は36%。2か月で25ポイントも下がった。みなさんの声が大きく広がり、数字となって表れてきた」。社民党の福島みずほ参院議員は「閉会中審査になぜ安倍総理がいないのか。『丁寧に説明する』と言ったのだから、国会でしっかり答えるべきだ。臨時国会召集の要求は憲法53条に基づく。憲法を理解せず、憲法を無視する安倍総理に憲法を変えさせてはならない」と力を込めた。

 主催者の福山真劫(しんごう)共同代表は「自民党の都議選ポスターに『政治は国民のもの』とあった。ふざけるな。安倍の政治は“お友達の、お友達による、お友達のための政治”ではないか」と憤った。

 参加者は国会に向け「国家の私物化許されないぞ」「安倍首相は直ちに辞めろ」とコール。プラカードも「森も加計も疑惑究明!徹底追及!」「安倍昭恵氏の国会喚問」「臨時国会いますぐ開け」といった言葉が目立った。

共謀罪法施行抗議行動

 翌11日は、共謀罪が施行される日。30度を超える猛暑の中、議員会館前には800人が集まり、「私たちはあきらめない!共謀罪施行抗議!共謀罪は必ず廃止!安倍内閣退陣!」をコールした。

 民進・共産・社民・自由の野党4党は、共謀罪具体化を許さないために安倍政権打倒を、と共通に訴えた。福山哲郎民進党幹事長代理は「閉会中審査では、前川元事務次官証言でますます(安倍総理への)疑惑が深まった。安倍政権退陣への道筋が見えてきた。国民のみなさんの力を背景に安倍打倒へ」。自由党・森ゆうこ参院議員は「NHKは私の質問のところから大相撲中継に切り替えた」と抗議し、「今治市は2年前に首相官邸に行った事実があり、そこで誰に会ったのか問い詰めたが、『確認できない』。菅官房長官は『今治市に聞けばいい』と開き直った。それに比して、前川次官は一点の曇りもない発言だった」と真相究明の決意を述べた。

 共謀罪NO!実行委員会の海渡雄一弁護士は「国連特別報告者カナタチさんの指摘から、人権侵害、プライバシー侵害を防ぐ監視組織の必要性を教えられた。共謀罪廃止署名も開始する」とアピール。

 安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合の山口二郎法政大教授は「安倍の支持率が落ちたのは、高い時でも闘い続けた市民の力。共謀罪施行に萎縮しないで、安倍打倒、憲法を守るために共謀しよう」と呼びかけ。憲法学者の清水雅彦日体大教授は「共謀罪は適用者1号が出たら、法律家8団体が大弁護団を結成して闘う構えだ。衆議院解散・総選挙を突きつけ、来年12月の首相任期まで続けさせてはならない」と激励した。

 総がかり行動実行委員会は今後も8月19日、9月19日の19行動を実施する。共謀罪廃止署名にも取り組む。



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