2017年09月01日 1491号

【安倍内閣打倒へ/国会前で怒りの総がかり行動/稲田元防衛相出てこい/安倍首相は責任をとれ/8.10閉会中審査に300人】

 南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報問題を巡る閉会中審査が行われた8月10日、議員会館前に300人が集まり、「稲田元防衛相は出てこい」「安倍首相は責任をとれ」と抗議の声を上げた。

 陸上自衛隊内に残っていた日報を非公表とした経緯に関連して、稲田朋美元防衛相と岡部俊哉前陸上幕僚長、黒江哲郎前事務次官の説明は不可欠だ。ところが、この日の閉会中審査はこれら関係人を召喚せず、小野寺五典防衛相の答弁で真相を隠蔽した。

 民進党衆院議員の菅直人元首相は「何としても年内に安倍内閣を打倒したい。党はいろいろと心配をおかけしているが、日報問題を追及する体制を全力で作る」と決意を述べた。社民党の福島みずほ参院議員は「一番疑惑をもたれている稲田元防衛大臣がなぜ出てこないのか。“被告人”が刑事法廷に出てこないのと同じで、稲田隠しだ。加計学園問題で(事業者が)加計だと知ったのは1月20日と嘘をつくのは、贈収賄が明らかになるから。安倍の退陣以外に憲法改悪阻止の特効薬はない」と打倒安倍を訴えた。

 主催した総がかり行動実行委員会の高田健さんは、内閣支持率低下で改憲策動が遅れていることにふれ、「目先をくらます内閣改造で支持率が以前のように回復するものではない。改憲のテンポは遅らせたが、安倍がいる限り危機は続く。安倍はやめろ、もう嫌だというのがみんなの声だ」と強調した。

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