2017年09月08日 1492号
【辺野古 高江 新基地NO!/沖縄県民大会参加 闘いの現場へ 8月ZENKO訪問団】
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8月12〜14日、ZENKO訪問団の首都圏・関西・沖縄メンバー10人は8・12沖縄県民大会に参加。4万5千人の県民とともに「新基地NO」の声を上げた。また、辺野古、瀬嵩(せだけ)、高江などを訪問し、現地と連帯を深めた。京都からの参加者に報告を寄せてもらった。
生活と切り離せぬ基地問題 戦争できる国にしたくない
以前沖縄を訪れたのは、幼い頃の家族旅行。祖父母と両親に連れられ、ひめゆり平和祈念資料館へと足を運んだ。あのときから、沖縄の平和と戦争が心に引っ掛かっている。
今回、念願の沖縄連帯行動への参加が叶(かな)った。「翁長(おなが)知事を支え、辺野古に新基地を造らせない県民大会」に日程を合わせ、沖縄へと向かった。会場には若い世代や家族の姿があり、基地問題がいかに生活と切り離せないものなのか、子どもたちの未来に大きくのしかかるものなのかを再認識した。
嘉数(かかず)高台公園から普天間基地を眺め、広大な基地が町の中に埋め込まれている異様さを目の当たりにしたあと、辺野古、高江へと向かった。工事はお盆休みとのことで座り込み行動はなかったが、ゲート前の厳重な警備にお盆休みはないらしい。双方のテントでお話を聴き、地域に暮らす人びとの、長い抵抗の歴史に思いを馳せた。大浦湾のグラスボートに乗り込めば、深い森のようなサンゴの上を色とりどりの魚たちが泳いでいく。とてもここを埋め立てる気にはならない。
最終日はひめゆりを訪れた。犠牲になった人びとの肖像がずらりと並び、プロフィールが添えられている。顔、名前、特技や好きなこと。戦争で失われたのは、個性を持った一人ひとりであったということを忘れてはならない。
戦争のできる国にはしたくない、と思いを新たにした。
(京都市・小森友穂)

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