2017年09月08日 1492号

【安倍は戦争をあおるな/無条件対話解決の推進を/宗教者らが議員会館前で集会】

 米韓合同軍事演習が始まった翌日の8月22日、国会議員会館前で宗教者らによる無条件対話の推進を求める緊急集会が開かれ、100人が集った。

 共産党・井上哲士(さとし)参院議員は「核兵器禁止条約に日本政府は反対した。それでいて北朝鮮は核開発やめろでは説得力がない。何の条件もつけずに対話することこそ大事」と訴え。社民党・福島みずほ参院議員は「北朝鮮の脅威を煽る一方で、原発を推進する日本は危険だ。9条改憲の安倍政権は1日も早く退陣させなければならない」。

 平和を実現するキリスト者ネットは、聖書から引用した「剣(つるぎ)を鞘(さや)におさめなさい」の横断幕を張り出した。「剣を取るものは剣によって滅びる。核兵器を取るものは核兵器によって滅びる」と警鐘を鳴らす。カトリック教会神父の大倉一美さんは「朝鮮半島の戦争を止めるのは平和憲法を持ち被爆した日本以外にはない。朝鮮分断の責任は植民地支配をした日本にある」と日本の役割を強調した。在日の牧師・金迅野(キムシンヤ)さんは、南北朝鮮に親戚がいる。「朝鮮戦争で日本は特需を得た。人が死ぬことに痛む心をもたなければ、戦争は事業になってしまう。日本は今そんなところにいる」

 参加者が次々とマイクを握る。在日韓国民主統一連合(韓統連)は「文(ムン)大統領は残念ながら韓国軍5万人を投入して米韓合同演習をやっている。北朝鮮への制裁と軍事演習で半島の緊張感が作られている。対話を」。

 国会に向けて「戦争に大義はない」「無条件で対話せよ」とコールした。

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