2017年10月06日 1496号

【ZENKO 9月沖縄参加団報告】

 毎月行われているZENKOの沖縄連帯訪問。9月は大型台風が日本列島を縦断する中の訪沖。名護市辺野古、高江などを訪れ、交流した。

フィリピンからの支援伝える/国際連帯の闘いを沖縄と

 9月16日〜21日、全交沖縄参加団の一人として高江、辺野古を訪れた。

 19日には辺野古のキャンプ・シュワブゲート前に座り込んだ。機動隊に守られて120台の埋め立て用の瓦礫を積んだトラックが入った。積載量も積み方も違法だ。座り込みは島ぐるみで続いている。数十人なら排除されるが、もっと大勢なら阻止できる。本土からも参加したい。

 工事は大幅に遅れ、工法の変更も必要になっている。行き詰まっている工事を自然破壊しても続けている。しかし沖縄県民はあきらめない。18日那覇で映画『米軍が最も恐れた男』を見た。瀬長亀次郎氏の生きざまを見て、基地撤去まで闘う沖縄の人々の不屈さが理解できた。

 20日高江、辺野古での不当逮捕の公判報告と決起集会があった。山城博治さんら3人と弁護団から発言があった。事件の背景である不当な基地建設批判を抜きにして裁判はあり得ない。裁かるべきは日本政府だ。今攻撃されているのは私たちであり、民主主義と人権そのものだということがよく分かった。

 8月にマニラで、フィリピンの反核・平和団体の人たちと交流したので、辺野古での集会で、沖縄の闘いはフィリピンの人々からも支持されていること、ドゥテルテ大統領の戒厳令、人殺し政策への安倍政権の政治的軍事的支援をやめさせてほしいとの声を伝えた。国際連帯の運動を沖縄の人々と一緒に闘っていきたい。 (神奈川・足立夏彦)

高江に連帯の宿泊施設/怒りや苦労話交流尽きず

 9月16日、オスプレイパッド工事が強行された高江を訪問しました。「ヘリパッドいらない」住民の会などが全国の支援を受けて作ったばかりの宿泊施設には、やんばるの森を眺める広いテラスも(昼間はオスプレイが目の前を飛ぶ)。東京からの参加者、N1ゲート前で見張りを続けているメンバー、東村(ひがしそん)の伊佐村議も合流した交流会では、工事の杜撰(ずさん)さや政府への怒り、議員活動の苦労など話が尽きません。また、会の片岡さんや儀保さんは急きょの訪問を温かく迎えてくれ、沖縄ZENKOとの連帯の深さを感じました。

 翌日N1ゲートで聞いたのは、基地の一部返還が日米両政府の都合でしかないこと、おざなりの環境汚染調査や原状回復、地上15bまでというオスプレイ低空飛行訓練など、びっくりする話ばかり。金網の向こうに警備員が立ち続け、この自然豊かな森の中で悲しい違和感を覚えました。

 座り込み4900日目を迎えた辺野古の浜でも交流。新基地は、自衛隊と共同使用で大型艦も横付けできる軍港を持ち、弾薬がすぐ搭載できる巨大基地になってしまいます。安倍政権が朝鮮のミサイル発射を口実に基地増強を進めようとしている今、現場で工事を止めていく毎日の行動がどれほど大切か。翁長(おなが)知事や稲嶺市長の工事を許可をしない不退転の決意と、県民の闘い、全国の支援、国際連帯の力で、勝つまであきらめない!!

(大阪市・親家智子)

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