2017年11月03日 1500号

【地域から総選挙 主人公は市民だ 改憲阻止に全力】

 10月22日開票された総選挙。全国各地域で、多くの市民が共闘実現や改憲阻止のために全力を尽くした。その思いや経験を寄せてもらった。

親たちの遺(のこ)した9条守る服部選挙

 服部良一・大阪9区市民と野党統一候補応援にタクシー乗務明け番持否、毎日のように茨木市に行きました。朝立ち、練り歩き、夕立ち、電話かけ。前の選挙後半、大阪市内に「おおさかミドリ虫」が大発生した(維新の緑)ので、今度はイエローピース隊(自称)で茨木市、9区を埋めつくしたいとの思いからです。

 初めは「服部良一です!よろしくお願いします!」でしたが、自分の思いも入れてみたい。自然と口から出たのは「憲法守り9条守り戦争を止める服部良一です!よろしくお願いします!」でした。「アベヤメロ」も大好きですが、これも言ってる間に腹から声が出るようになりました。

 服部さんのことはあまり知りませんでした。でも、ビラ、チラシ、演説等聞いたり見たり、また、じかにお会いして話を聞いてもらい、年齢も近く組合の活動していたことなど。おこがましいのですが、私と同じような思いを持たれてると思いました。私は安倍という人の一番の目的は憲法改悪、9条改悪だと思い、ずっと反対しています。服部さんも「9条は私の人生そのもの!」と言われました。私も憲法、9条は親たちが遺してくれたものと思っています。

 それからは「世界に誇る憲法9条変えさせてはいけません!! 親たちが遺してくれた憲法9条無くしてはいけません!!」と団塊のオッサンの声を張り上げて訴えるようになりました。ある時、訴えながら自分を支えてくれた親のことを思い起こし、絶句しそうに。上を向き(オヤジ心配するな…俺は昔と同じやろ?あんたが信頼してくれた息子や!頑張るで!服部さんを議員バッジ付けて国会へ行って貰うから!…)。戦争止める!! 服部良一よろしくお願いします!! (10月21日記)

   (大阪・倉富久夫)


人びとに直接呼びかけ対抗する力

 北海道10区(岩見沢、留萌など)で市民と野党の統一候補・神谷裕さん(立憲民主党)の応援をした。公明党前職にわずか500票及ばなかったものの、比例で復活当選した。

 私は、共産党と候補一本化した日に事務所を訪れ、協力を申し出たが、「特にすることはない」と言われた。そこで、街頭演説や選挙公報の内容を題材にツイッターの投稿で応援した。「勝手連」に相互フォローしていただき、共産党や社民党の方にもリツイートしていただいた。

 神谷さんの街頭演説は、貧しい家庭の子にも教育の機会均等を訴えるところなど本人の信条が伝わる迫力があり、聴いてもらえば勝てると思えた。しかし安倍首相をはじめ自公幹部が続々訪れ、道内外から公明党関係者が結集して街を歩くという集中砲火を浴びていた。心配で再び行くと、事務所の人は「向こうはゾウ、こっちはアリの大群で頑張る」と言った。

 「大阪都構想」住民投票の再現、国民投票の模擬戦のような選挙戦だった。向こう側の広告の洪水に立ち向かうため、アリたちは人びとに直接呼びかけ、口コミで対抗する力を蓄えなければいけない。

(北海道・砂川一郎)

戦争をする国ストップの市民連合へ

 私の住む河内長野市などの「安保法制廃止、立憲主義を取り戻す衆院大阪15区市民連合」は、2月に呼びかけ人会が発足。10万枚のビラを撒きました。4月の結成集会は270名の参加でした。その後、呼びかけ人の中から世話人を募り、政策づくりや学習会などを企画。5月には共謀罪の学習会、7月には「9条を語る 市民と野党の集い」を開催。駅頭などでの市民と野党の共闘で安保法制廃止・立憲主義の回復を訴えてきました。

 混乱もありましたが、公示の前日夜に日本共産党の候補者・為(ため)仁史候補を支持することを決めました。為候補は、15区ではただ一人の立憲野党からの候補者だったからです。個人演説会場で、街頭で、市民連合として訴えました。

 3回目の立候補である、為候補自身「これまでと違って知らない人が向こうから寄ってきて握手を求める」と言います。市民連合が支援しているのなら応援したい、と元民進党支持者が。河南町の演説会には市民派議員の協力もあり過去最高50人の参加だったとか。河内長野会場には市長・副市長の姿も。

 私は、市民連合が「戦争をする国」に向かうのをストップさせる力になってほしい、と願って力を注いできました。

(大阪・河内長野市 藤丸照代)

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