2017年11月03日 1500号

【大阪9区/最後の訴えに市民結集/“気持ちが通った選挙できた”】

 市民・野党共闘で闘い抜いた社民党服部良一候補は、茨木市内で最後の訴えをした。

 午後5時、雨の中阪急茨木市駅前で約150人の支援者が行き交う市民にチラシを配った。沖縄・福島・非正規労働をテーマにミュージカルを演じる「月桃の花」歌舞団がエイサーを披露し、注目を集めた。選挙期間中、沖縄北部東村(ひがしそん)高江で米軍ヘリが民有地に落ちた。朝鮮のミサイルの危険性を煽る自民党は、基地の危険性には口をつぐむ。沖縄から、基地反対運動の先頭に立つ山城博治さんが駆けつけた。「平和を願う沖縄に千名の機動隊を送り、反対する人を次々と逮捕し、抗議する者を何か月も不当勾留する。われわれは決して屈しない。必ず勝利する。沖縄の友人、服部良一を国会へ送ろう」

 服部候補が訴える。「沖縄のことを訴えても票にはならないと言われた。だが、沖縄に犠牲を押しつける政治は皆さんに犠牲を押しつける政治だ」と弱者の声を聞かない安倍政治を批判。「健康保険料、年金の掛け金も払えない若者がいる。介護現場で働く人が低賃金で辞めていく。政治が変われば変えることができる。安倍政権になって、企業の内部留保は100兆円増えた。税はあるところからとる」

 締めくくりは9条改憲反対。「戦争だけは絶対に回避しなければならない。朝鮮問題で安倍さんは戦争を煽っている。やるべきことはある。対話実現のための行動を。11月にも改憲案を国会に出すという。平和憲法は国際公約。9条改憲に絶対に反対する」

 マイクおさめ後も支援者は日が変わるまで支持を訴えた。

 結果は約4万5千票を得たが、及ばなかった。服部さんは「市民と野党の共闘、気持ちの通った選挙をすることができました。心より感謝します。またも安倍政治が続きますが、政治に諦めることなく頑張りましょう」と支援者にメッセージを寄せている。

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