2017年11月10日 1501号

【安倍はヤメロ! 改憲許すな!/市民と野党共闘を進め人間の尊厳を守る社会へ/10.29命どぅ宝団結まつり開く】

 「安倍はヤメロ!」「改憲許すな!」と10月29日、東京・亀戸中央公園で「命(ぬち)どぅ宝 団結まつり」が開かれた。台風22号の接近に伴う雨が時折激しく降る中、1000人が参加。沖縄新基地建設・自衛隊配備を止め、人間の尊厳を守り、憲法を生かした社会をつくり出すため連帯と共闘を広げようと誓い合った。

 実行委員会の伴幸生さんが開会あいさつ。「総選挙の結果を見ても、圧倒的に安倍政権を支持しない票が動いた。市民と野党の共闘をもっともっと推し進めよう」。連帯あいさつで東京全労協事務局長の寺嶋豊さんは「働き方改革の名の下に、残業代ゼロ法案など労働法制の改悪がもくろまれている。8時間の労働で生活できる賃金・労働時間を」と訴えた。

 沖縄・宮古島から台風をついて駆けつけた「てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会」共同代表の楚南有香子さんが壇上に。「ミサイル基地建設反対を訴えて10月22日の宮古島市議選に立候補した私の仲間、石嶺かおりさんはあと約130票及ばず落選した。市民を諦めさせることを狙った政府のやり口に本当に腹が立つ。だからこそ、落ち込んでも立ち止まってもいられない。今まで以上に力強く元気に明るく、反対運動を繰り広げていく」との決意に惜しみない拍手が送られた(前夜祭での発言要旨別掲)。

 衆院選を闘いぬいた人たちが次々にマイクに向かう。「楚南さんやみなさんに会えてよかった」と話し始めたのは福島みずほ参院議員。「安倍総理は来年、憲法改悪の発議をするだろう。自衛隊の明記は戦争法の合憲化だ。憲法9条に手をつけさせないために今から毎日声を上げよう。働かせ方改悪の法案も提出される。一切の労働時間規制がなくなる労働者を誕生させてはならない。人をモノのように扱う安倍政権を退陣に追い込もう」と呼びかけた。

 日野市議の有賀精一さんは「選挙結果に全然悲観していない。私たちの東京21区では市民が団結し、社民党候補を一緒に応援して闘った。政党だけではなく市民が、選挙戦を闘うことを経験した」と振り返り、「市民が主権者だ」ときっぱり。足立区議の土屋のりこさんは「最近二つの大きな変化があった。足立区が給付型奨学金を導入した。区議会が市民の陳情を全会一致で採択した。一番身近な地方自治体で変化をつくり出せる」と確信を語った。

 荒川区や墨田区の市民らが総選挙直前に結成した「東京14区市民連合」からは「下町には多くの在日外国人が共に暮らす。小池都知事の、関東大震災時に虐殺された朝鮮人への追悼文拒否は許せない」。統一候補として闘った共産党の阿藤和之さんは「市民と野党の共同にこそ政治を変える力がある」と話した。

 争議団などによるリレーアピールの後、「月桃の花」歌舞団のエイサーが先導してエンディングへ。「命の水を守ろう」の横断幕などをプレゼントされると、楚南さんは「宮古島の闘いはまだまだ続きます。応援よろしくお願いします」と応えた。











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