2017年11月17日 1502号

【改憲とめる総選挙 主役は市民】

 多くの市民が共闘実現や改憲阻止のために地域から全力を尽くした総選挙。前号に続き、思いや経験を寄せてもらった。

兵庫8区 電話かけで雰囲気変わった

 兵庫8区(尼崎市)は公明党前職に共産党候補が挑む形。尼崎では、野党共闘を目指すネットワークである「ミナセン尼崎」や、「戦争法に反対するママの会」などを中心に、市民と野党の統一候補として堀内照文さんを応援することになりました。

 推薦ハガキが進まず、友人知人だけでは広がらないと危機感を感じ、もっと広い人たちに確実に政策を伝えなくては、と電話帳を使った電話かけをしようと話し合いました。直前の1週間、独自マニュアルを手に、留守、不通の多さにめげそうになりながらがんばりました。「市民と野党の統一候補です。安倍政権、このまま続くのあかんでしょう」と6人でとりくみ、かけた数は800件を超えました。

 皆さんに知らせると「すごいですね、お疲れ様、手が足りなかったら言ってね」など喜ばれました。市民が参加することで雰囲気が変わり、政治を身近に感じられたのです。

 選挙期間中は、注目を集め参加してもらえる企画として何度も対話集会が開かれました。まずシール投票を呼びかけて憲法や消費税、原発再稼働について話しながら参加してもらい、その結果をもとに候補者と対話し、政策をしゃべってもらうという集会です。

 また、子どもたちも参加した「ハロウイン・モモタロー」練り歩きは一番注目を集めていました。

 選挙結果は残念でしたが、この力を継続して次につなげようという声が多く聞かれます。尼崎は投票率が低く、白票が多い選挙区です。若い人を中心に、働きかける人をもっともっと増やさなくてはと改めて思いました。

(兵庫県尼崎市・高島ふさ子)

大阪11区 共闘勝利へ市民の会で行動

 大阪11区(枚方(ひらかた)市、交野(かたの)市)では公示直前に民進党の候補者が無所属として出馬を表明。共産党が急転直下、立候補を見送ることになり野党候補の一本化が実現しました。

 私たち「市民の会」は事前に「野党候補の一本化を求める要望書」を民進党と共産党に提出していたので、小選挙区は無所属の平野博文さん、比例区は共産党の応援を決め、電話かけを精力的に行いました。協力して3000件近く、私自身も540件余りに電話。反応は「ずっと応援している」「もう投票してきた」と予想以上の手応えでした。

 街頭でも、「市民と野党は共闘」の大横断幕や思い思いのプラカードを持ちスタンディング行動。「憲法を守り平和外交を」と一人一人が地声で行きかう人びとに訴えかけました。そばに来て話をしたり、思いを共有できる人がいたのがうれしかったです。

 結果は市民と野党共闘の大きな勝利でした。

(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会・松田久子)


大阪9区 成長実感 222人に電話かけ

 今回、大阪9区の服部良一さんを応援しました。服部さんと初めて会ったのは戦争法廃止ロックアクションでした。それ以来沖縄や原発など、どの集会でも服部さんがいました。僕は自分たちの問題や意見を国会に届けてほしいです。そのため服部さんにぜひ勝ってほしいと思いました。

 10月1日、チラシのポスティングでは初めて地図を見ながら配りました。8日、練り歩きではチラシを受けとる人がいてうれしかったです。21日、最終日に有給休暇をとり街頭宣伝に行きました。台風でしたが、いつも行動している若者3人で駅を利用する人に力の限り訴えました。

 特に頑張ったのは電話かけです。3日間で計222人に電話しました。かけ初めは何て伝えたらいいのかと緊張し、30分ぐらい番号が押せませんでした。しかし、「今、行動を起こさないと」という気持ちでこれまでの選挙以上に電話できました。その中で「投票します」と言ってくれた人が2人もいました。1人の方は他の人からもお願いがあったそうで、後押しができてうれしかったです。

 選挙の結果を見て、自分の言葉が足りなかった、もっと勉強し自分の言葉でしゃべることに挑戦したいと感じました。これは署名でも同じです。1筆をとることは大変ですが、丁寧に人に伝えることが次の選挙につながると思います。

(大阪市・佐々木好雄)

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