2017年11月24日 1503号

【アジアは友だち 子どもたちのコンサート 11月25日大阪、26日横浜で】

 子どもたちのコンサートも今年で13回目を数えます。

 「北朝鮮ミサイル発射」で、「脅威」が声高に叫ばれ、避難、休校、列車の運行停止まで行われました。テレビ報道を見ていると「不安や恐怖心」「憎悪」が煽られ、朝鮮学校の子どもへ刃(やいば)が向かわないか、戦争準備に進んでいかないか、と心配が広がります。

 未来を担う子どもたちが敵対や叩きのめすことではなく、どうしたら世界中の人びとが幸せに平和に暮らせるか、みんなで知恵を絞り力を合わせる大人へ育ってほしい。まさにアジアはともだち≠フ思いで今準備を進めています。

 台風最中の10月29〜30日に関西実行委員会が、11月2〜4日には関東実行委員会が、沖縄平和ツアーを親子で行いました。沖縄・読谷村(よみたんそん)から伝統文化を継承する子どもたちがコンサートに多数出演してくれます。そのあいさつと交流、そして平和を学ぶ目的で毎年訪れています。

 参加した子どもらは感想とともに抱負を語ります。基地返還で建てた読谷村役場で、当時の村長山内徳信さんがアメリカに行って直談判したという説明に「このような行動力のある人間になりたい」(中3男子)。対馬丸記念館では、戦争が奪った幼い子どもの命に思いを馳せ「僕たちが暮らしているこの時代が戦前でなく戦後と呼ばれ続けるように」(中3男子)。伊江島での話、南風原(はえばる)陸軍病院壕に接して何と愚かなことをと実感し「間違った教育にだまされず、幸せ、平和のために勉強して、『平和』と簡単に言えない世の中になりつつあるから、変えていかなければ」(高1女子)。深く考え胸に刻むツアーになりました。

沖縄・朝鮮・韓国と共に

 朝鮮学校の子どもたちとも一緒にコンサートを創ってきました。関西では昨年、映像紹介のみとなり、今年もまた行事と重なって参加が危ぶまれましたが、一緒のコンサートを継続させたい、「北朝鮮報道」の中で在日の子どもたちの思いを受け止めたいと伝え、合間をぬっての出演となりました。

 また、交流が途絶えていた韓国南楊州(ナムヤンジュ)文化の家から、昨年「ピンデトックまつり(チヂミのまつり)」への招待が届き、子どもたちの絵やメッセージをいただきました。今年は代表者の方たちが大阪のコンサートに来られ、10年ぶりの交流再開に胸躍ります。

 アジアの子どもたちはつながっていけます。一緒に遊び、踊り、歌い、友だちになること。会場いっぱいで楽しめるコンサートです。ぜひお越しください。

(関西実行委員会・高松昌子)

◆関西11月25日(土)15時〜 大阪市立平野区民ホール(地下鉄谷町線平野駅) 問い合わせ(090−9871−3085)
◆関東11月26日(日)15時半30分〜 スペース・オルタ(JR新横浜駅) 問い合わせ(090−8806−8716)

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