2017年11月24日 1503号

【原発再稼働・原発輸出 絶対許さない/福島事故から6年8か月/11.11反原発☆国会前集会】

 東日本大震災・福島原発事故から80回目の月命日となる11月11日、「1111genpatsuZERO反原発☆国会前集会」が開かれた。首都圏反原発連合が主催した。

 「柏崎刈羽原発が規制委員会の検査に合格した。あり得ない。東電に原発を動かす資格はない。安倍政権が居座っている限り、私たちはここで原発反対の声を上げていかなくてならない」と主催者あいさつ。ゲストのスピーチで、映像作家の鎌仲ひとみさんは「自力で母子避難した多くの家庭が経済的に破綻寸前。住宅支援の打ち切りが原因で命を絶った人もいる。海外には何兆円も支援するくせに足元の原発事故で苦しむ普通の人びとを見捨てているのが安倍政権だ」と批判した。

 「去年のきょう、首相官邸で日印原子力協定の調印が行われた。しかし、インドには日本が協力した原発など出来ていない。日本のメーカー3社に原発を輸出する力はもうない。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマを経験した私たちは絶対にインドにもどこにも原発を売ってはいけない。どこの国も絶対に核兵器を持ってはいけない」と訴えたのは、「核武装国インドヘの原発輸出に反対する市民ネットワーク」のii正明さん。社会学者の小熊英二さんは「IEA(国際エネルギー機関)によると、2015年、発電設備への投資の70%が再生可能エネルギーで、原子力はたった5%。太陽光パネルのコストは8年間で80%下がった。そのぐらい世の中は変わった。もう勝負のついた闘いだ」と指摘した。

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