2017年12月08日 1505号

【11月25日/女性に対する暴力撤廃国際デー/渋谷でキャンドルアクション】

 11月25日は1960年、ドミニカで独裁政権と闘っていた姉妹3人が暗殺された日。国連は「女性に対する暴力撤廃国際デー」と定めている。東京・渋谷では、リレートークや歌、キャンドルアクションが繰り広げられた。

 主催した日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の柴洋子共同代表は「2015年12月の日韓合意は政府間の合意にすぎない。『不可逆的解決』とは被害者の声を封じることではなく、再び犠牲者を出さないために学びを継続すること。大阪市長によるサンフランシスコ市との姉妹都市解消の発表は、人権後進国、あとから進む国ではなくまるで後ろを向いてしまっている国としての日本の印象をさらに世界に広めた。被害女性たちが口にしたのは『戦争だけは絶対だめ』。今の安倍政権を見るとき、この言葉を忘れてはいけない」と述べた。

 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さんからは「家の周りをウォーキングしていただけで元海兵隊員に殺害され、雑木林に捨てられた20歳の女性。私たちは決して忘れない。安保条約が必要というなら、なぜ沖縄が70%もの米軍基地に向き合わせられなければならないのか」と問いかけがあった。

 400人の参加者は渋谷駅西口の歩道橋に並び、「性暴力のない社会を」「被害者が声を上げられる社会を」とキャンドルを揺らした。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS