2017年12月08日 1505号

【沖縄と韓国をむすぶ平和・軍縮のためのZENKOスピーキングツアー(12.10〜12.17)へ/成功へ期待高まる】

 12月10日からの「沖縄と韓国をむすぶ平和・軍縮のためのZENKOスピーキングツアー」が目前に迫った。各地に反響が広まっている。取り組みを紹介する。

東京/日野市で上映会/“地元だから行かなくちゃ”

 11月23日、日野市で『いのちの海 辺野古大浦湾』上映会を行いました。『いのちの森 高江』に続く謝名元(じゃなもと)慶福監督の新作です。大浦湾の豊かな自然、ジュゴンが食べる海草のあるかけがえのない海を映像にとらえるとともに、沖縄戦後は強制収容所が置かれ、ベトナム戦争・イラク戦争と戦争の最前線で基地被害に苦しめられてきた住民の声を伝えています。

 朝からあいにくの寒い雨で、朝10時と午後1時半の2回の参加者は25名。少しさびしかったです。しかし、内容は工夫しました。

 1部は映画のあと、横田基地公害訴訟原告団事務局の塚本秀男さんから訴え。横田に配備が計画されているオスプレイの危険性を身振り手振りで説明し、日野は飛行ルートにあり他人ごとではないとアピールがありました。

 午後はZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)事務局・西岡信之さんのホットな沖縄報告、そして「月桃の花」三多摩歌舞団のオリジナル曲『生命』の歌声など。西岡さんはこの2週間の辺野古と宮古島の最新情勢をリアルに報告し、「地元住民の闘いと怒りは大手メディアでは伝わらない。諦めさせることがねらい」と力説しました。

 総選挙以降、挫(くじ)けそうになる心を励ます上映会でした。日野では12月16日、ZENKOスピーキングツアー東京集会が開かれます。「東京は日野の七生公会堂の1か所限り」と宣伝すると、スタッフの熱意が通じ、「地元だから行かなくちゃね」とチケットを購入してくれる方が相次ぎました。

(ZENKO三多摩 立山正隆)

広島/被爆地からも発信/極東最大級の軍事基地化

 ZENKO広島は11月19日、広島市内で『標的の島―風かたか』の上映会を行った。

 12月のスピーキングツアー広島集会に向け、10月には東アジア情勢学習会を開催し、軍事的緊張を激化させる米日韓朝の挑発合戦に対して、平和的外交的交渉によってのみ解決が可能であることを確認してきた。今回の上映会は、急激に進む南西諸島自衛隊配備強化とミサイル基地建設の問題を広め、沖縄の人々と連帯して12月集会を成功させるために準備したものだ。

 9月末から2000枚のチラシを地域に広げ宣伝した結果、参加者の半数近くはこの場で新たに出会った人びとだった。その内の一人、地元の大学生は感想交流で「行政権力が地元の人びとの思いを踏み潰して強制的にことを進めるのは本当におかしいと思う。もっと若い人に問題を考えてもらえるように12月集会も宣伝します」と思いを表明した。

 12月集会当日、ゲストの上間芳子さんやユ・ミヒさん、ビョン・ヒョンジュさんらは反基地活動家の案内で山口県・米軍岩国基地を視察する。11月23日には、その下見を行った。岩国基地は、神奈川県厚木基地の空母ロナルド・レーガン艦載機移転やオスプレイ配備が着々と進み、来年5月には戦闘機130機を擁する極東最大級の軍事基地になる。巨額の国家予算を投じた基地強化が市全域で進んでいる。

 こうした実態を伝えながら、12月集会では沖縄・韓国とむすび国際連帯で軍事化にストップをかける声を被爆地広島からもあげたい。

(ZENKO・広島 日南田成志)



沖縄/辺野古行動でも呼びかけ/チラシのべ1000枚以上配布

 11月18日、大阪から辺野古大行動に駆けつけた。200人が座り込んだ集会でZENKO沖縄のメンバーがアピールした後、参加者一人一人に声をかけながらツアーのチラシを配る。集会のチケットが早速7枚売れる。

 大宜味村(おおぎみそん)の「ヘリパッドいらない」住民の会・儀保昇さん宅を訪問。畑仕事の手を休めていただき、奥港の採石搬送阻止行動に部落のお年寄りも含めて参加していたことなど状況をうかがった。集会の話をするとすぐ参加しますとの返事。また、高江でも、同会の清水暁さん、伊佐真次さんにもお願いした。知花昌一さん宅や金城実さんのアトリエも訪問し、チラシを預かってもらった。

 夕闇迫る中、那覇市内で安倍退陣署名、3000万署名を訴えながらチラシをくばる。大学生や香港からのご夫婦の旅行者と話し、「戦争は絶対だめ!」「圧力では解決しない、アジアを再び戦場にはさせない」と署名をいただいた。

 その後、平和コンサートがあるとの情報に、一人でも多くの人に知ってもらおうと主催者の了解をとり参加。訴えてチラシを配布し、チケットなどを預けることができた。

 ZENKO沖縄はすでにチラシのべ1224枚を配布(11/25現在)。ツアー成功へ元気をもらった。

(ZENKO大阪・糸賀孝子)



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