2017年12月15日 1506号

【東アジアを戦場にするな/改憲阻止 安倍打倒/署名とともに/ZENKOスピーキングツアー】

 沖縄と韓国をむすぶ平和・軍縮のためのスピーキングツアーの呼びかけが進む。地域では、安倍退陣署名、3000万署名の街頭行動の対話の中でチケット購入やカンパも訴え、協力が広がっている。各地の取り組みを紹介する。

沖縄 政府は闘いを恐れている/のぼり立て目立つ署名机

 ZENKO沖縄も、12月10日にスタートするツアーと集会成功に向けて奮闘中だ。

 12月3日、那覇市の小禄(おろく)駅で署名行動。1時間半ほどで中学生、高校生から年配の方まで、安倍退陣署名41筆、3000万署名32筆の協力があった。「安倍政権の即時退陣」が目を引く署名机に「南西諸島への自衛隊配備反対」ののぼりをたて、署名協力者すべてにツアーのチラシを渡して参加を呼びかけた。

 4日は、不当逮捕・長期勾留の弾圧を受けた沖縄平和運動センター議長・山城博治さんら3人の公判。「山城さん懲役2年6か月」など異常な見せしめ論告求刑が行われた。

 同日夜、那覇市内での「人権侵害の論告求刑を糾弾し、山城さん、稲葉さん、添田さん3人の無罪を勝ち取る集会」(主催オール沖縄会議など)には、東京から鎌田慧さんや総がかり行動実行委の福山真劫さんも駆けつけ、150人が参加した。山城さんは「私たちへの求刑は沖縄の闘いをつぶそうとする弾圧。被告、なかまたち、県民の団結で闘う。県民は歯を食いしばって闘っている。翁長(おなが)知事にも県民を信じ、大胆に堂々と進んでいく決意を願う。私たちはくじけない」とアピール。行動提起では、12月20日結審、3月14日判決公判への結集、無罪を勝ち取るための公正判決署名が呼びかけられた。

 参加したZENKO沖縄メンバーは「山城さんらへの攻撃は沖縄全体に対するもの。政府はそれほど沖縄の闘いを恐れている。弾圧されてもかえって元気になるように、あきらめない闘いに改めて確信を持った」と語る。

 終了後、参加者にツアーチラシを配ると、関心を示しチケットを購入する人、「辺野古などで配る」とチラシを預かる人なども現れ反響は上々だ。当日への期待が高まる。




大阪 戦争はゴメンです/ツアーの誘いにも好反応

 安倍政権と9条改憲の危険性を街頭で伝えるため「3000万署名」と「安倍退陣署名」にとりくんでいます。

 安倍・トランプの好戦政策で東アジアがかつてない軍事緊張にあるなか、すでに沖縄の辺野古や南西諸島の宮古島では9条改憲の先取りで、住民の人権を無視して軍事基地の建設が強行されていると訴えると、高校生は「戦争になるんやったら、改憲やめてほしい」。80代女性は「空襲で焼け出されても国は何の補償もしてくれへん! 戦争は絶対あかん」。30代男性は「9条に自衛隊を書き込むのは危険だ」と署名。「自衛隊を書き込んだらどうなるのかの報道がないから判断がしにくい」と言う40代女性に「山川通信(平和と民主主義をともにつくる会・大阪のニュース))には改憲や介護など身近な話題も載っています」と勧めて配布OKに。「安倍のやること全部耐えられへん」と言う30代女性に「週刊MDSは、安倍に都合が悪いこともバンバン書いています」と勧めたところ読んでもらえることに。

 12月2日には「月桃の花」歌舞団のエイサー隊も加わり、にぎやかに署名行動を行いました。こんな危険な軍事挑発合戦はやめて対話を通じた平和的解決をめざすため、沖縄と韓国で軍事基地反対の闘いをしているゲストの生の声を聴ける「東アジアを戦場にするな!スピーキングツアー」に参加しませんか?≠ニお誘いすると、50代女性は「30歳の息子がいて戦争に巻き込まれるのはゴメンです。できれば行ってみたい」と返事をもらいました。

 スピーキングツアーに向けて、戦争につながる改憲の危険性をもっともっと訴えていきます。

   (大阪市・笠井恵子)


兵庫 安倍政権は怖い/チケットや賛同カンパも

 ZENKO兵庫でも、毎週、駅前などで署名を集めています。署名された方と話をすると、多くの方が安倍政権に対して「ちょっと怖いですね」「国民に説明しようとする意思が全然ない」と話されます。立ち止まって「選挙で選んだのは国民だから」とあきらめ感を漂わせながらも「がんばって」と声をかけてくださる方もいます。

 12月スピーキングツアーも呼びかける中で、チケットや賛同金にとカンパを寄せてくれる人が増えています。「一生懸命されているのを見て応援したくなった」とのことでした。集会で報告する沖縄の上間さんを紹介すると「山城さんと一緒に闘っている人ですね、すごい取り組みですね」と2枚買ってくれた夫婦の方も。

 目に見える行動をすることによって、同じ思いの人びとを元気づけることになっていると改めて思っています。

 また、日本周辺での合同軍事演習の実態や沖縄・南西諸島での自衛隊強化のパネルも街頭で展示し始めました。軍事緊張をあおっているのはトランプと安倍政権であることを伝え、韓国・沖縄をむすんで東アジアの平和をつくっていきたいことを訴えたかったからです。パネルを見て、宮古島に行ったことがある、という中学生が興味を示してくれたのもうれしかったです。

 安倍政権が危険な方向に向かっていることへの懸念の声が高まっていると感じます。地域で、安倍政権の戦争路線を許さない運動をさらに作っていきたいです。

(ZENKO兵庫・松谷卓人)

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