2017年12月15日 1506号

【大飯原発うごかすな/住民は再稼働反対6割/全国集会 現地に500人】

 12月3日、大飯原発うごかすな!現地全国集会(福井県おおい町)に、北海道から鹿児島まで全国で脱原発、反原発を訴える500人が集った。全交関電前プロジェクトと日頃ともに運動している滋賀、京都・向日市、大阪・豊中市などの仲間の姿もあった。

 大飯原発3、4号機は規制委員会の審査「合格」で再稼働計画が進んでいたが、データ改ざんがあった神戸製鋼製品使用の発覚により再審査。再稼働は来年春以降に延期となっている。このまま再稼働できなければどれだけ良いか。この機会を生かし運動を今以上に盛り上げることが重要だ。

 集会では、20以上の市民団体・個人がアピールした。敦賀市原発住民運動福井・嶺南センターのアンケートでは、大飯原発の再稼働賛成は3割、反対6割だ。地元住民の意思とは逆の動きが進んでいる現状を、より多くの人びとに訴え知ってもらう必要がある。反原発自治体議員・市民連盟関西ブロックから、集会に子どもを連れて参加するので、デモのまねをして子どもが遊んでいるとの報告も。子どもは環境の中で育ち、まねをして成長する。成人になった時本人が進むべき道を選択すればよいのだから、あらゆる状況に自然と触れ合わせておくことも大切だ。

 最後の決議文で、10・15関電包囲全国集会とおおい現地全国集会を突破口に、電力会社や政府を震え上がらせる運動を高揚させて「脱原発、反原発の民意を無視したら大変なことになる」と思い知らせ、あらゆる手段を駆使して粘り強く原発全廃を勝ち取る、と活気あふれる宣言。参加者一同が熱い拍手で賛同した。

 諦めることなく運動の歩みを続けようとデモに出発した。

(全交関電前プロジェクト・中島直子)

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