2017年12月15日 1506号

【辺野古に行こう 新基地建設阻止/名護市長選(2月4日)勝利めざし集会】

 辺野古への基地建設を許さない実行委員会は12月2日都内で、名護市長選(2月4日投開票)に向け沖縄の人びとが選挙運動に専念できるよう、キャンプ・シュワブゲート前の座り込みに首都圏から積極的に参加することを呼びかける集会を開いた。沖縄平和運動センター事務局長の大城悟さんが現地の最新情報を伝えた。

 「きょう第1土曜は大行動の日。悪天候の中、1000人以上がゲート前に集まった」との報告に大きな拍手が寄せられる。「300人、400人集まれば、トラックは入れない。その体制をどうみんなで作るか。連日となると沖縄の中だけではきびしい」。埋め立て用石材の海上輸送をなぜ県が許可したのか、批判の声も強くある。「県民同士がいがみ合い、防衛省が“高みの見物”を決め込む構図を止めなくてはいけない。行政には行政でしかできないことがあり、私たちには私たちのやるべきことがある。すべて県に任せて基地建設が止まるものではない」

 宮古島への自衛隊ミサイル部隊配備については「奄美、石垣も含めて琉球弧に機能が強化されている。中国を封じ込める南西シフトの中で、有事の際に自衛隊が対応する“エア・シー・バトル構想”の一環。アメリカばかりにいろんなことさせるな、自衛隊も頑張る、というものだ」と批判した。

 大城さんは訴える。「一地方自治体の首長選挙に国が乗り込んできて、ああだこうだと動かそうとする。自治はない。国の政策に逆らうものは力でねじ伏せる。沖縄以外にこんなことがあるだろうか。県民よりも日米同盟が優先されている。市長選は必ず勝ちぬかなくてはならない。11月知事選に向けてスタートを切りたい。圧勝したい。安倍をやっつけていこう」

 連帯発言は「地元市議会に日米地位協定の見直しやオスプレイの飛行中止を求める請願を出した」「沖縄への偏見をあおった東京MXテレビの番組に対してBPO(放送倫理・番組向上機構)が近く意見書を公表する」など。

 政府交渉のため東京滞在中のジュゴン保護キャンペーンセンター共同代表、海勢頭(うみせど)豊さんがスペシャルゲストとして登壇。「米ジュゴン訴訟が5月から審理を再開し、ジュゴンの文化的歴史的価値を調べる。弁護団らがいま来日している。これからが闘いになってくる」と語り、アカペラで『辺野古旅情』を歌って参加者を激励した。

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