2017年12月29日 1508号

【大阪 対案は国際連帯 300人の市民が共有】

 「多くの皆さんに迎えられ、長いマラソンのゴールのような思いだ」とユ・ミヒさん。ツアー最終日の17日、大阪集会満杯300人の参加者に「東アジアの民衆連帯で、平和憲法を守り平和をともにつくろう」と呼びかけた。上間芳子さんは「来年、沖縄は選挙イヤー。まず、名護市長選で絶対勝たなければならない。ぜひ支援を」と訴え、『今こそ立ち上がろう』を会場一体で歌って締めくくった。

 ツアーで提案された「平和を希求する日韓の市民による共同声明(案)」が紹介される。「日韓市民は、東アジア、朝鮮半島の軍事的緊張状態を憂い、どんなことがあっても戦争をさせない決意で、反戦反核軍縮平和の行動に立ち上がる。軍隊は住民を守らない沖縄戦の教訓から、私たちはいっさいの軍隊・基地・軍事力を認めない」として、THAADミサイル撤回や9条改憲阻止、新基地阻止、原発廃炉などでの共闘・連帯をうたう。沖縄会場で「軍隊のいる所、基地のある所が戦場になる」、広島でも同様に性暴力被害の強調をと補強意見が出た。意見を集約して共同声明とし、賛同を広げると確認された。

 署名行動報告が沖縄・韓国の闘いへの連帯を表現する。「街頭では『自民支持だけどあのおごりはアカン』『安倍、あなたが国難だ』の声も。改憲ノー、パワー全開、安倍打倒」(兵庫)「2つの仕事の合間をぬって署名。心を込めて対話し世論を大きくすることが、戦争に突き進む安倍を食い止める最前線だ」(大阪・河内)「3000万が人口当たり何人か考え、私の街では1人80筆を目標にした。9条活かす世の中を」(滋賀)。安倍退陣署名7335筆、9条改憲NO!署名6100筆が発表された。

 原発事故避難者、介護労働者、争議当事者も自らの闘いを語り、最後に、街頭などで署名とともに沖縄・韓国の闘い支援を、と集められたカンパがユ・ミヒさん、上間さんに。日韓市民の連帯が戦争への対案と、デモに出発した。



 緊迫する朝鮮半島情勢にZENKOは12月15日、大阪市の米総領事館前で緊急行動。約20人がトランプ、安倍の戦争挑発に対して「戦争するな、対話で解決」のコール。前々日の沖縄・普天間第二小学校への米軍ヘリ部品落下事件にも抗議し、普天間基地即時閉鎖、撤去へ声を上げた。
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