2017年12月29日 1508号

【沖縄・岩国・横田・韓国 どこにも基地はいらない/つくろう 平和な東アジア】

 「東アジアを戦場にするな」と呼びかけるZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)スピーキングツアーは12月11日の沖縄集会の後、14日広島、16日東京、17日大阪に会場を移した。

 米軍横田基地を抱える多摩地域の日野市で開かれた東京集会。主催者あいさつした有賀精一日野市議は「沖縄で普天間基地所属のヘリによる落下物事故が連続して起きたが、横田でも落下物はよくある。朝鮮半島の軍事緊張が高まる中、横田基地からも連日、航空機が飛び立っている。絶対に武力衝突、戦争を止めなくてはいけない」と力を込める。

 「日米合同委員会という存在を知っていますか」と参加者に問いかけたのは、第9次横田基地公害訴訟原告団の福本道夫団長。「あまり手が上がらないですね。日米合同委の合意事項は重要。基地の運用が決まり、米兵が罪を犯したときの処分が決まる。オスプレイの固定翼モードからヘリモードへの転換は基地の中で行うことも日米合同委で決まっている。危険性を知っているからだ。校庭に窓を落としたCH53E、高江で炎上したCH53E、昨年12月墜落したオスプレイは横田にも来ており、これらがこの周辺で落ちてもおかしくない」と話した。

 沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんから「子どもたちを戦争の被害者にも加害者にもしない。それはうちなーんちゅの責任であり、日本国民の責任。ぜひ辺野古に来てください」、韓国・軍縮平和韓日共同行動のユ・ミヒさんとビョン・ヒョンジュさんから「軍国主義を賛美する記憶ではなく、二度と戦争してはならないという民衆の観点から戦争を記憶すべきだ。韓米日の軍事同盟に反対し、平和な東アジアをつくるためともに頑張りましょう」と訴えがあった(要旨別掲)。

 安倍9条改憲NO!署名活動について「通り過ぎる人に足を止めてもらうためにパネルをたくさんつくった。パネルを見ている人とアイコンタクトをとると、7割が応じてもらえる」(神奈川)「オスプレイ3機で認可保育所285か所、イージスアショア2基で年36万円の給付型奨学金44万人分の予算ができる、と訴えている」(東京・北部)など取り組みの報告が続く。

 最後に、韓国民主化運動の中で歌い継がれてきた『朝露』を日本語と韓国語で合唱した。

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