2018年02月02日 1512号

【伊方原発現地集会に全国から250人/原発を止める 私たちは止まらない】

 「原発を止める。私たちは止まらない。」―伊方原発(愛媛県)現地集会が1月20〜21日、250人、20余団体の参加で大成功を収めた。

 20日伊方町の集会では、広島高裁の差し止め仮処分決定をいかしてこのまま廃炉に!の熱いアピールが続く。北は青森、南は沖縄から。「課題は違えど共に闘おう。諦めず、手を繋いで行こう。辺野古・高江の異常警備に対する勝利判決を勝ち取った」と沖縄平和運動センター・山城博治さんも訴えた。1970年前後、当初から闘い続けてきた槌田劭(つちだたかし)さんの発言も。合間に歌ありシュプレヒコールありと楽しくにぎやかな集会だった。

 夜は福島県大熊町の木幡(こわた)ますみ町議の生々しい現地報告。―事故前、非常用電源の位置を津波が来ても大丈夫な場所に替えるべきとの意見に「金がかかるんだ。とてもできん。絶対大丈夫」と言った東京電力社長。事故直後可愛がっていたペットとの別れや心臓病、がんで死んだ犬。帰還困難地域に一時帰宅して見たものは、誰も居ないはずの自宅に食べた後の弁当ケース、酒を飲んで酔っぱらう親子の猪(いのしし)…。帰りたくても帰れない高線量で密林のような自宅―何も解決されていない実態と何とかしようと奮闘されている姿に胸が熱くなった。

 絶対原発は廃炉だ! と強く思い、21日は初めて見る伊方原発。ゲート前集会、各戸チラシ入れもあっという間に終え帰阪。2月26日、周辺30`圏自治体要請行動に地元の方たちとさらに絆を強め取り組もうと改めて思った。

(大阪・関電前プロジェクト・糸賀孝子)

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