2018年02月09日 1513号

【新基地阻止する名護市長選/子どもたちの未来のために】

 1月28日、沖縄県名護市長選挙が告示された(投開票2月4日)。現地の連帯支援行動に参加したZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)大阪の田中秋子さんから報告が寄せられた。

 告示日1月28日朝の出発式。名護市の選挙事務所前にはシンボルカラーの青はちまきをした支援者300人以上が駆けつけ、熱気があふれる。

 地元選出国会議員らが力強く応援演説。選挙は沖縄の未来、国の未来を決する一大決戦とこぞって強調する。直前に勝利した南城(なんじょう)市の瑞慶覧長敏(ずけらんちょうびん)新市長は「南城市民のパワーを稲嶺ススム候補に手渡します」と稲嶺候補とがっちり握手。歓声と拍手がわく。翁長雄志(おながたけし)知事も「稲嶺市政の8年、行財政、教育、福祉、すべて県下11市でトップクラスの実績だ。名護市の発展に基地は最大の阻害要因。南城市長選に続き絶対勝とう」

 いよいよ稲嶺ススム候補だ。「名護市の未来、子どもたちの未来を決定づける大事な選挙。子どもらのため、何を考え、行動するのか。辺野古基地について何も言わない相手候補は、辺野古唯一という政府の丸抱え候補。絶対に新基地を進めさせてはならない。名護を政府の出張所には絶対しない。夢と安心を届けよう」と訴え、熱気と大声援の中、宣伝カーで出発した。

 前日27日の決起集会も市内の交差点に「未来へ進む」幟(のぼり)旗がはためき、市民が埋めつくした。稲嶺必勝めざし、共産、立憲民主、民進、社民、自由、沖縄社大の各党党首・幹事長らが勢ぞろい。同時に行われる市議補選(定員1)に立候補したヘリ基地反対協共同代表のアシトミ浩さんとあわせ、「ダブル当選へがんばろう」と全員が結んだ手を高く掲げた。

ZENKO参加団も全力

 私たちZENKO参加団14人は、集会や支援で一大決戦だと改めて実感し全力で行動した。関東から参加した20代メンバーは「とにかく熱気がすごかった。街中でのチラシの受け取りもすごくいい」「名護の街全体で稲嶺市長を当選させようという雰囲気。辻立ちの手振りにも手を振り返してくれるドライバーがとても多く、人びとの明るい雰囲気に元気をもらった。東京・日野市の市議選応援もがんばりたい」とそれぞれ選挙戦に勇気づけられたことを語る。

 出発式の輪の中、参加団全員が市長選は新基地を阻止し安倍政権に痛打を与え追い込む最大のチャンスと再認識し、精一杯の応援とともに連帯の闘いを強めることを誓った。



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