2018年02月16日 1514号

【安倍9条改憲NO!3000万署名/地域をつなぎ 共闘広げる力に】

東京・巣鴨/花屋、菓子屋、洋服店…/商店回りで9筆

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)東京北部のメンバーら女性3人は1月31日、文京区内の商店を1軒1軒回って署名を集めた。

 訪ねたのは、巣鴨駅から都営地下鉄千石駅まで国道17号線の両側と周辺の脇道にある花屋、菓子店、洋服店、パン屋、酒店など。「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通り商店街や、客の出入りの多い店、コンビニ、飲食店は避けた。風もなく穏やかな日和の中、2時間ほどかけて約30店舗を訪問し、バス停や路上を含めて9筆が集まった。

 客のいないところを見計らって店に入り、「ただ今こちらの商店の皆さまを回らせていただいております。憲法9条改正についてですが、ぜひご協力お願い申し上げます」と声をかける。店の対応は3つのパターンに分かれる。1つは拒否。しかし、チラシは必ず置く。次に、話に応じてくれる場合。反対意見もあれば、よく分からないという人もいる。「北朝鮮が攻めてきたらどうする」「憲法9条が日本の平和を守ってきた」等いろいろ語り合い、チラシを置く。3つ目は、大いに同意し、あるいは同様の行動をしている人。署名をもらい、励まし合う。

 編み物をしながら店に座っていた女性は一人暮らし。部屋で一人過ごすより、物を売りながら、通る人と話をするのが生きがいだという。「今の政治の動きは戦争に近づいていくような感じがする」と署名に応じた。

 「私は戦争で死にかけた。憲法が変わって戦争に行くのは反対」と一筆したためたのは、お米屋さんの80歳ぐらいのおばあちゃん。パン屋の人たちもパン作りの手を止め、ゴム手袋を外してペンを走らせた。

 バスを待つ女性は「戦争中は食べ物もなく、(1945年3月10日)下町大空襲もあってすごく苦労した。戦争は二度といや。戦争法のとき国会前に出かけたが、今は足がつらくて」と話し、思いを署名に託した。

 こころよく署名してくれた店では、菓子やパンなどを買う。「本当は先に買い物をしたほうがいいのだろうけど、こちらが破産してしまう」と、署名を集めた1人、大瀧妙子さん。「対話ができることは駅頭の活動より効果は良い。署名がもらえなくても、今の安倍改憲の危険性を訴え、関心を持ってもらうだけでも効果はあると思う」

 終わったあと、3人は近くの大瀧さんの住まいへ。買った草餅でお茶しながら反省会を持った。楽しみながらできた商店回り。「いろんな方と語り合えるのがおもしろい」「上手に受け入れてもらえるよう、次はやり方をもっと工夫しよう」と話が弾んだ。




広島/3bの大バナーで訴え/岩国基地フィールドワークも

 1月28日、全交広島では4人で3000万人署名を集める街頭行動に取り組んだ。市民に何の署名を集めているのか、遠くからでも一目でわかってもらうために、今回新たに「安倍9条改憲NO!」と書いた長さ3bの大きなバナーを作成して臨んだ。

 このバナーを広島市中心部でも一番人通りの多い八丁堀交差点の一角に掲示し、その前で1人が宣伝のマイク、他の3人が署名板を手に、道行く人に働きかけた。

 折からの寒波で身を切るような冷たい風が吹きすさぶ中だったが、憲法擁護義務を課されている首相が先頭になって改憲を訴えていること、5兆円を超える私たちの血税が人殺しのための侵略的兵器購入のために使われようとしていること等をアピール。向こうから署名板に近づき、「9条に手をつけるのは許せない」と署名してくださった。

 全交広島は、2月17日には、米軍と自衛隊が一体となって極東最大の軍事基地化が進む岩国基地へのフィールドワークも予定している。

 改憲、軍拡を絶対に許さぬために当面まず千筆を目標に署名行動を継続する。

(全交広島・日南田成志)

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