2018年03月02日 1516号

【東京・日野市議選/あるが精一さん再選/633票増やす/安倍改憲反対勢力が2議席増】

 東京・日野市議選が2月18日投開票され、無所属市民派のあるが精一市議が見事再選を果たした。

 24議席を33人が争い、各党幹部が応援に日野入りした国政選挙並みの激戦。安倍改憲に反対する勢力が2議席増やし、地域から改憲を止める有権者の意思を示した。

 あるが候補は、議員報酬1146万円を返上し、大坪冬彦市長が推進する住民無視の第5次行財政計画に反対し、「安倍9条改憲絶対ノーの議会を」「命と生きる権利守る市政を」と主張して2期目に挑んだ。選挙事務所には投票が締め切られた午後8時すぎから支持者が顔を出し始める。

 投票率は大雪で落ち込んだ前回より8ポイント上がって41・64%、投票者総数は6万3071人。開票に立ち会う支持者から午後10時に「あるが500票」、10時半「1000票」と順調に連絡が入ったが、11時「1500票、上位23人の中に」の後、発表がない。日付が変わって午前1時前、ようやく確定得票数が届いた。

 「1760票。22位当選です」。残っていた約10人の支持者から喜びの笑みが。あるがさんもホッとした様子で、勝利の記念写真に収まった。花束が渡され、拍手が起こる。

 あるがさんは「事務所に多くの方がかけつけ、来られなくても電話かけをしてくれたり、前回選挙よりもあらゆる面でバージョンアップして支えてくれたみなさんの勝利です」とお礼を述べた。「前回から633票増やした。街頭では面識のない方からも声がかかり、ホームページにもさまざまな声が寄せられた。市民の声をしっかり生かし、『市政改革の本命』と言われるように活動していきたい」

 日野市在住の支持者から祝福の言葉が次々に。大場照彦さん(86)は「40年近く日野市政を見てきたが、“自分ファースト”の有力者が多い。やっと、あるがさんという得がたい方を見つけ、今回ばかりはとリーフを持って地域を回った。ふだんから丁寧に戸別訪問し、実績をアピールしていけば、もっともっと支持者は増える。希望が生まれて髪も黒くなり、元気になれた」とジョークを交えて期待を語る。

 推薦人で弁護士の山本哲子さんは「街頭で派手にやっていても票につながっていない候補者もいる。私は知り合いに片っ端から声をかけ、電話かけした。立憲民主も立って危機感もあったが、4年間の誠実な議員活動が評価された結果だと思う」と安堵の表情を浮かべた。

 事務所の責任を担った立山正隆さんは「みなさんで政策リーフ6万5千枚まいてくださったが、実績と主張がないと内容がないものになる。あるがさんの政策・実績への共感の広がりと、市民選対の大きな役割、市民の力で、厳しい選挙戦に勝利できた」と振り返った。



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