2018年03月09日 1517号

【新基地阻止 改憲反対を地域から/ZENKO沖縄連帯行動 辺野古で座り込み/3000万署名を報告 連帯誓う】

 安倍政権は名護市長選の結果を受け新基地の護岸工事を加速させている。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団は2月24日、沖縄メンバーとともに緊迫する辺野古キャンプ・シュワブゲート前の座り込みに参加。ZENKO実行委員長の田中拓真さんから報告が寄せられた。

 2月24日早朝、辺野古の現場に到着。約50人で座り込む。現場では朝の時点で機動隊や警備員の配置、採石場でのトラックの動きなど情報を収集し、車両搬入があるか予想して対策を立てる。この日、工事車両の搬入はなかった。

 ゲート前での集会では歌や参加者からのアピールが行われた。安次富(あしとみ)浩さん(ヘリ基地反対協議会共同代表)は「3月13日の埋め立て差し止め訴訟地裁判決以降、渡具知(とぐち)名護市長の本当の顔が明らかになる。国に複数の職員出向を要請しており、市が国の代理機関となる」と危機感を強めた。赤嶺政賢衆院議員は、米軍の墜落や事故が続く中で「憲法を変える前に日米地位協定を見直さないといけない」との意見が保守系議員からも出ていることを発言した。

 私たちZENKOも「安倍9条改憲NO!3000万署名」を街頭や戸別訪問で集めていることを報告した。署名により地域から戦争反対の民意を掘り起こし、広げていくことを誓う。

 ゲート前のメンバーは瀬嵩(せだけ)の浜へ移動。海上ではK2護岸で被覆ブロックの設置工事が進められていた。「美(ちゅ)ら海埋め立てるな」「辺野古ブルー頑張れ」と、フロートの中に何度も突入するカヌー隊にエールを送る。「以前は護岸がなかったのでショック」「悔しい」など参加者から声が漏れる。

 今年に入り工事は凄まじい勢いで行われている。安倍政権は夏には土砂を投入し、後戻りできない≠ニ県民にあきらめ感を植え付けようとするだろう。すべては11月県知事選挙のためだ。

 今こそ全国から連帯し、辺野古での座り込みを強めなくてはいけない。200人集まれば工事車両の搬入は止められる。平日にどれだけが工事を止める日をつくるかが鍵となる。そして現場の闘いこそが翁長(おなが)知事を支える大きな力となる。沖縄に連帯し、辺野古の新基地建設阻止を実現するまで闘い続けたい。



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